1. ガスコンロをIHクッキングヒーターに交換する
光熱費の削減におすすめなのが、ガスコンロからIHクッキングヒーター(以下「IH」という)に交換するリフォームです。
ガスコンロを使っているとき、キッチン内が暑くなってストレスを感じた経験がありませんか。これはガスコンロの熱効率が悪く、約半分の熱が逃げてしまっているからです。
それに対してIHは鍋自体を発熱させるしくみなので、ガスコンロに比べて熱のロスが少なくなります。短時間でお湯が沸くため、光熱費がその分安くなるでしょう。キッチンが暑くなりにくいので、夏場のエアコン代削減にもつながります。
2. 換気扇を最新のレンジフードに交換する
キッチンの換気扇も、最新のレンジフードに交換することで電気代削減につながります。
2-1. 消費電力の少ないDCモーター
従来の換気扇やレンジフードを動かしていたのは、交流電源のACモーターでした。しかし最新のレンジフードは、直流電源で消費量の少ないDCモーターが中心です。ACモーターからDCモーターのレンジフードに交換すると、消費電力は約78%低減(※1)し、電気代の削減につながります。
※1 PanasonicのACタイプ(FY-6HGC5-S/60Hz時)とDCタイプ(FY-60DED3-S/調理センサーによる運転時)をダクト配管35m相当時で比較。標準的な4名家族世帯の1週間の標準的な料理メニューを1品ずつIHクッキングヒーターで調理した場合の数値。
参考:Panasonic|レンジフード
2-2. 風量調整で省エネ運転
最新のレンジフードは、昔に比べると風量調整も細かくできるようになっています。必要以上に風量を上げないことで、電気代の削減につながるでしょう。
また商品によっては、自動で調理状況を判断して風量調整してくれる機能も。温度センサーがついていて、高温時は強運転、低温時は弱運転に切り替えてくれるため、こまめに風量を調整する手間がかかりません。
3. ビルトイン食洗機を導入する
食洗機は電気代がかかるのでもったいないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は手洗いよりも食洗機の方が節約できる場合もあります。食洗機は庫内に少量のお湯や水をためて循環させて洗うため、使用水量がぐんと減り水道代の削減効果につながります。
例えば、PanasonicのNP-45MD9シリーズは、使用水量が手洗いの約1/9(※2)。水道代、電気代、ガス代、専用洗剤代を合計したランニングコストも低減できると試算されています。
※2 1回48点の食器と6人分の小物を洗った場合。
参考:Panasonic|とっても節水・節約
4. キッチン水栓を節水・節湯タイプに交換する
キッチンの水栓を節水タイプに変えることで、水道代の節約に。また住宅のエネルギー消費のうち多くを占める給湯エネルギーを削減することも、節約の大切なポイントです。
4-1. 節水できるタッチレス水栓
キッチン水栓は、センサーに手をかざすと水が出るタッチレス水栓に交換するのが人気。こまめに止水・出水できるので経済的です。
4-2. 節湯水栓で給湯エネルギー削減
従来のシングルレバー水栓は、レバーを左右に動かして温度を調整するしくみ。水を出すにはレバーを一番右まで動かさないとならないため、途中で出水すると、気づかないうちにお湯を使ってしまうことが多くありました。節湯水栓に交換すると、お湯が混ざる位置をクリック音で知らせることができ、場面に合わせて水とお湯を使い分けられるので、給湯に使うガス代もしくは電気代の削減につながります。
5. まとめ
リフォーム代がもったいないからといって古いキッチン設備を使い続けると、無駄な水道光熱費がかかって家計を圧迫してしまうこともあります。リフォームするのにある程度の費用はかかりますが、長い目で見ると水道光熱費の削減分で回収していくことができるでしょう。まずはリフォーム会社に相談して、家の中でどのようなリフォームをすれば節約につながるかを提案してもらうのがおすすめです。