1. リフォームローンとは?
リフォームローンは、住宅の改修や修繕工事のための資金を借り入れできる金融商品です。キッチンや浴室のリフォーム、耐震工事、バリアフリー化など、住宅に関する幅広い工事に利用できます。
1-1. 無担保型・有担保型の違い
リフォームローンには、無担保型と有担保型の2種類があります。それぞれ特徴が異なるため、工事の規模や返済計画に合わせて選択する必要があります。
無担保型 | 有担保型 | |
---|---|---|
担保設定 | 不要 | 必要 |
審査期間 | 短い | 長い |
借入限度額 | 少額 | 高額 |
金利 | 高め | 低め |
借入期間 | 短期が中心 | 長期も可能 |
諸費用 | 少ない | 多い |
無担保型 | 有担保型 | |
---|---|---|
担保設定 | 不要 | 必要 |
審査期間 | 短い | 長い |
借入限度額 | 少額 | 高額 |
金利 | 高め | 低め |
借入期間 | 短期が中心 | 長期も可能 |
諸費用 | 少ない | 多い |
無担保型は、土地や建物を担保に入れる必要がないため、手続きが簡単で初期費用を抑えられます。一方、有担保型は手続きや費用は必要ですが、金利が低く、長期の返済が可能です。そのため、借入金額が多い場合は、初期費用がかかっても有担保型の方が総支払額を抑えられることがあります。

2. リフォームローンと住宅ローンの違い
住宅ローンは主に住宅購入のためのローンですが、リフォーム目的での借り入れも可能な金融機関があります。また、すでに住宅ローンを組んでいる場合は、残りの借入金とリフォーム資金を合わせて借り換えできることもあります。
リフォームローン | 住宅ローン | |
---|---|---|
担保設定 | 必要・不要のタイプあり | 必要 |
審査期間 | 最短数日 | 事前審査:即日〜1週間 本審査:1〜2週間 |
借入限度額 | 少額が中心(数十万円~1,000万円など) | 高額も可能(500万~2億円など) |
金利 | 高め(2~5%程度) | 低め(0.5~2.5%程度) |
金利の種類 | 変動金利が多い | 変動・固定から選べる |
借入期間 | 短期が中心(最長15年など) | 長期も可能(最長35年など) |
団体信用生命保険への加入 | 商品ごとに異なる | 加入必須がほとんど |
リフォームローン | 住宅ローン | |
---|---|---|
担保設定 | 必要・不要の タイプあり |
必要 |
審査期間 | 最短数日 | ・事前審査: 即日〜1週間 ・本審査: 1〜2週間 |
借入限度額 | 少額が中心 (数十万円~1,000万円など) |
高額も可能 (500万~2億円など) |
金利 | 高め (2~5%程度) |
低め (0.5~2.5%程度) |
金利の種類 | 変動金利が多い | 変動・固定から選べる |
借入期間 | 短期が中心 (最長15年など) |
長期も可能 (最長35年など) |
団体信用生命保険への加入 | 商品ごとに 異なる |
加入必須が ほとんど |
※団体信用生命保険とは…借入者が死亡や所定の高度障害状態になった場合に、残りの借入金の返済が免除される保険
2-1. リフォームローンのメリット
リフォームローンは、比較的少額から借り入れができる点が大きな特徴です。特に無担保型の場合は、審査がスピーディーで初期費用も抑えられます。キッチンや浴室など、部分的なリフォームに適しています。
2-2. リフォームローンの注意点
リフォームローンは住宅ローンと比べると金利が高めで、最大借入期間が短いのが特徴です。まとまった金額を借りたい場合は、有担保型のリフォームローンの検討をおすすめします。また、団体信用生命保険への加入が任意の商品もあるため、必要な場合は事前に確認しましょう。
2-3. 住宅ローンのメリット
住宅ローンは、数千万円といった高額の借り入れが可能です。また、リフォームローンと比べて金利が低く、返済期間も長く設定できます。さらに、ほとんどの商品で団体信用生命保険が付帯されているため、万が一の場合も家族の負担を軽減できます。
2-4. 住宅ローンの注意点
住宅ローンの借入時には諸費用がかかるため、借り換えを検討する場合は本当にお得になるか、しっかりと計算する必要があります。また、審査に時間がかかるため、急を要するリフォームには向いていません。さらに、ある程度まとまった金額でないと借入できないケースが多いのも特徴です。

3. リフォームローンの借入先を比較
リフォームローンを提供する金融機関は数多くあります。公的機関から民間金融機関、専門の金融機関まで、それぞれに特徴があり、金利や審査期間、融資の条件なども異なります。ご自身の状況や希望する借入条件に合わせて、最適な借入先を選びましょう。
3-1. 公的機関
住宅金融支援機構などの公的機関では、比較的低金利でローンを提供しています。特に、省エネリフォームや耐震改修、バリアフリー工事、中古住宅購入とリフォームを組み合わせた融資などが充実しています。ただし、工事内容などに細かい条件があるため、注意が必要です。また、財形貯蓄をしている方は、財形住宅融資の利用も検討できます。
3-2. 民間金融機関
銀行や信用金庫などの民間金融機関では、さまざまな種類のリフォームローンを提供しています。公的機関と比べると審査に通りやすい傾向にありますが、審査期間は数日から数週間かかります。クレジットカード会社やリフォームローン専門の会社と比べると、審査にやや時間がかかる傾向があります。
3-3. クレジットカード会社・リフォームローン専門の会社
クレジットカード会社や、住宅ローン・リフォームローンに特化した金融機関もあります。これらの特徴は、審査のスピードの速さです。銀行と比べると金利が高めな傾向はありますが、短期での返済を前提とする場合、手数料の安さで総支払額を抑えられることもあります。
また、リフォーム会社が提携している金融機関のローンでは、金利優遇や手数料負担などの特典が付くこともあります。

4. まとめ
リフォームローンや住宅ローンを利用することで、リフォームの選択肢は大きく広がります。ただし、商品によって条件が異なるため、工事の規模や返済計画に合わせて適切な商品を選ぶことが重要です。
特にリフォーム会社と提携している金融機関のローンは、金利優遇や手数料がゼロになるなど、さまざまな特典が付くことがあります。ローンを組んでリフォームすることを検討している場合、どのような提携ローンがあるかという視点を入れてリフォーム会社を選ぶのもおすすめです。