パワーコンディショナ
の仕組みと選び方

パワーコンディショナ

太陽光発電システムの心臓部!パワーコンディショナの仕組みと選び方

太陽光発電システムの中で、太陽光パネルや蓄電池に比べると注目されることの少ないパワーコンディショナ。しかし、太陽光発電システムの心臓部ともいえるこの機器は、太陽光発電システムを使う上で欠かせない、とても重要な役割を担っています。
今回はパワーコンディショナの基本的な仕組みや寿命、交換時に気を付けるポイントなどを解説します。太陽光発電システムのメリットを最大限に引き出したいという方は、ぜひ参考にしてください。

1. パワーコンディショナとは?仕組みを解説

太陽光パネルでつくった電気は「直流」といって、そのままでは家庭内の家電などで使用することができません。そこで「交流」という家庭内で使える電気に変換するのが、パワーコンディショナの役割です。変換後の電気は分電盤へ送って自家消費したり、電線へ送って電力会社へ売電することもできます。

また、自立運転機能がついたパワーコンディショナなら、停電時に自立運転コンセントから電源をとることもできます。あくまでも非常用なので、普段と同じように自由に電気が使えるわけではありませんが、停電時にあるととても安心です。停電時に使える電気の量は、商品ごとに「最大1500Wまで」などの制限があるので、購入前に確認しておきましょう。

2. パワーコンディショナの寿命と交換タイミング

太陽光パネルは20年以上使われることがほとんどですが、パワーコンディショナは10〜15年程度で寿命がきて先に交換することが多いです。発電量が著しく減った場合や、エラーコードが表示される場合など、パワーコンディショナの不具合や故障に気づいたらリフォーム会社に相談しましょう。

また、パワーコンディショナを交換するときは、蓄電池システムの導入も同時に検討することをおすすめします。太陽光発電システムと蓄電池システムにはそれぞれパワーコンディショナが必要ですが、ハイブリッドパワーコンディショナを選べば一台でまとめて制御することが可能です。

3. パワーコンディショナを交換するメリット・デメリット

パワーコンディショナの寿命を迎えているのにも関わらず、交換しないまま使い続けると、効率よく電流を変換できなくなっていきます。電気代が上がったり売電収入が減ったりする可能性があるので気をつけましょう。新しいパワーコンディショナに交換することで、太陽光発電システムのメリットを継続できます。

パワーコンディショナを丸ごと交換するにはまとまった費用がかかるため、場合によっては故障した部品のみの修理交換で対応することもあります。ただし、交換できない部品もあるため、注意しましょう。
また、パワーコンディショナ自体の寿命が近ければ、せっかく部品を交換しても、またすぐに不具合が発生してしまう可能性があります。修理するか交換するかという判断については、しっかり相談し慎重に検討しましょう。

4. パワーコンディショナの価格目安

令和6年度の調達価格等算定委員会によると、パワーコンディショナの平均的な交換費用は1台あたり34.5万円程度です。メーカーによっても価格は変わりますが、半導体不足や人件費増加の影響で、パワーコンディショナの価格は上昇傾向にあります。
お住まいの地域や交換時期によっては、国や自治体による補助金制度が活用できることもあるので、確認しましょう。

参考/令和6年2月7日(水)調達価格等算定委員会「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」

5. パワーコンディショナを選ぶポイント

パワーコンディショナは作動時にモスキート音を発するため、音に敏感な方は寝室の近くを避けるなど、設置場所に配慮することをおすすめします。またほとんどのパワーコンディショナには、停電時に電源がとれる自立運転機能がついています。基本的には停電時に最大1500Wまでの電力を使える商品が多いですが、最大2000Wなど最大出力が異なるものもあるため確認が必要です。

パワーコンディショナには屋外型と屋内型があり、最近では屋外に設置するタイプが主流になってきています。屋内型から屋外型へ交換する場合、屋内のパワーコンディショナを取り外したときに壁紙が色褪せていて補修が必要になる可能性があるため注意が必要です。また、同じ場所に設置する場合でも、今までよりサイズの小さいパワーコンディショナに交換することで、日焼けなどによる壁紙の変色が目立ってしまうことがあります。そのため、壁紙をリフォームするタイミングに合わせてパワーコンディショナを交換するのもおすすめです。

6. まとめ

パワーコンディショナは太陽光発電システムを使うために欠かせないシステムです。10〜15年ほどで寿命を迎えることが多いため、適切な時期に交換して、電気代の節約や売電収入を継続しましょう。メーカーの保証期間中に故障や不具合が出た場合は、無料で交換や修理ができる可能性もあるので、保証内容を一度確認しておくことをおすすめします。

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