間取り図を見ながら打ち合わせをする二人

リビング・ダイニング・キッチンの意味は?どこまでリフォームする?

リフォームを検討するとき、「リビング」や「ダイニング」という言葉を聞くことがあるかと思います。しかしリビングとダイニングの違いは何なのかわからない方や、どの範囲をリフォームするか迷っている方も多いはず。そこで今回はリビング・ダイニング・キッチンの意味や、「K・DK・LDK」の間取りの違い、リフォームする方法などをお伝えします。

1. リビング・ダイニング・キッチンの意味

1-1. リビング(L)

リビングはいわゆる居間や茶の間のこと。家族みんなで会話をしたり、テレビを見ながらくつろいだりするような、家の中心となるスペースです。リビングと呼ぶときはほとんどが洋室タイプで、ソファやテレビ台などを置いて使われることが多くあります。間取り図で1LDK・2LDKなどと表示されているとき、「L」はリビングのことを指しています。

1-2. ダイニング(D)

ダイニングはいわゆる食堂のこと。ダイニングテーブルやチェアなどを置いて、食事をとるのに使われるスペースです。間取り図では「D」と略記されることがあります。ダイニングキッチン(DK)やリビングダイニングキッチン(LDK)など、食堂と居間や台所が一体化した間取りもよく見られます。

1-3. キッチン(K)

キッチンは台所のことで、間取り図では「K」と表されます。壁で仕切られた個室タイプのキッチンもあれば、リビングやダイニングと一体の空間になっていることもあります。

2. K・DK・LDKの間取りの違い

不動産の広告などで「1K」や「3LDK」などといった間取りの表記を見たことがあるのではないでしょうか。この「K・DK・LDK」という表記は、「キッチンがある部屋の広さが何畳あるか?」によって使い分けられることが多くあります。

不動産公正取引協議会の基準によると、それぞれの広さの目安は次のとおりです。

居室数 K DK LDK
1部屋 4.5畳未満 4.5畳以上8畳未満 8畳以上
2部屋以上 6畳未満 6畳以上10畳未満 10畳以上

居室数 K DK LDK
1部屋 4.5畳未満 4.5畳以上
8畳未満
8畳以上
2部屋以上 6畳未満 6畳以上
10畳未満
10畳以上
※1畳あたりの広さは1.62㎡以上

2-1. K

1Kや2Kなどの間取りは、いくつかの居室に加えて、6畳未満のコンパクトなキッチン(K)がある間取りのこと。たとえば1Kの場合は、玄関を入ると廊下とキッチンを兼ねたスペースがあって、扉を開けると食事や睡眠をとるメインの居住スペースが1部屋ある、単身者向けの間取りがよく見られます。

なお「1K」というときには、居室とキッチンの間に間仕切りが必要です。1つの居室の中にキッチンまで含まれた間取りは「1R(ワンルーム)」と表記されます。

種類 間取り 使い方の例
1K 1居室+キッチン(4.5畳未満) 1人暮らし。食事から睡眠まで1部屋で行う。
2K 2居室+キッチン(6畳未満) 1〜2人暮らし。2部屋をリビングダイニング・寝室にする。
3K 3居室+キッチン(6畳未満) 2〜4人暮らし。3部屋をリビングダイニング・寝室・子供部屋にする。

種類 間取り 使い方の例
1K 1居室+キッチン
(4.5畳未満)
1人暮らし。食事から睡眠まで1部屋で行う。
2K 2居室+キッチン
(6畳未満)
1〜2人暮らし。2部屋をリビングダイニング・寝室にする。
3K 3居室+キッチン
(6畳未満)
2〜4人暮らし。3部屋をリビングダイニング・寝室・子供部屋にする。

2-2. DK

2DKや3DKなどというのは、いくつかの居室に加えて、4.5〜10畳ほどのダイニングキッチン(DK)がある間取りのことです。リビングとして使う居室とDKが隣り合っていて引き戸で仕切られている場合は、引き戸を開けて広いLDKのように使う場合もあります。

同じ居住面積のLDKタイプの物件と比べると、DKは共用スペースがコンパクトな分、個室の数を増やしたり広めにとったりしやすいでしょう。寝室だけでなく書斎もほしい方や、泊まりの来客が多い方など、個室を多めにほしい場合におすすめです。

種類 間取り 使い方の例
1DK 1居室+ダイニングキッチン
(4.5畳以上8畳未満)
1〜2人暮らし。DKで食事をとり、残り1部屋で寝たりくつろいだりする。
2DK 2居室+ダイニングキッチン
(6畳以上10畳未満)
2〜3人暮らし。DKで食事をとり、2部屋はリビング・寝室にする。
3DK 3居室+ダイニングキッチン
(6畳以上10畳未満)
3〜4人暮らし。DKで食事をとり、3部屋はリビング・寝室・子供部屋にする

種類 間取り 使い方の例
1DK 1居室+ダイニングキッチン
(4.5畳以上8畳未満)
1〜2人暮らし。DKで食事をとり、残り1部屋で寝たりくつろいだりする。
2DK 2居室+ダイニングキッチン
(6畳以上10畳未満)
2〜3人暮らし。DKで食事をとり、2部屋はリビング・寝室にする。
3DK 3居室+ダイニングキッチン
(6畳以上10畳未満)
3〜4人暮らし。DKで食事をとり、3部屋はリビング・寝室・子供部屋にする

2-3. LDK

2LDKや3LDKなどというのは、いくつかの居室に加えて、広々とした8畳以上のリビングダイニングキッチンがある間取りです。LDKを家族が集まる共用スペースとして使い、残りの居室を寝室や子供部屋、書斎などとして使うことが多いでしょう。

LDKタイプの間取りは、リビング・ダイニング・キッチンが一つの空間にまとまっていて、開放感があるのが特徴です。ダイニングで食事をとったあと、スムーズにリビングへ移動してくつろぐこともできます。対面タイプのキッチンで料理や片付けをしながら、リビングにいる家族と会話をしやすいため、家族のコミュニケーションを大切にしたいという方にも人気の間取りです。

種類 間取り 使い方の例
1LDK 1居室+リビングダイニングキッチン
(8畳以上)
1〜2人暮らし。LDKを食事やくつろぐ部屋に、1部屋を寝室にする。
2LDK 2居室+リビングダイニングキッチン
(10畳以上)
2〜3人暮らし。LDKを食事やくつろぐ部屋に、2部屋を寝室・書斎にする。
3LDK 3居室+リビングダイニングキッチン
(10畳以上)
4〜5人暮らし。LDKを食事やくつろぐ部屋に、3部屋は夫婦の寝室・子供部屋×2にする。

種類 間取り 使い方の例
1LDK 1居室+リビングダイニングキッチン
(8畳以上)
1〜2人暮らし。LDKを食事やくつろぐ部屋に、1部屋を寝室にする。
2LDK 2居室+リビングダイニングキッチン
(10畳以上)
2〜3人暮らし。LDKを食事やくつろぐ部屋に、2部屋を寝室・書斎にする。
3LDK 3居室+リビングダイニングキッチン
(10畳以上)
4〜5人暮らし。LDKを食事やくつろぐ部屋に、3部屋は夫婦の寝室・子供部屋×2にする。

3. LDKをリフォームするときの範囲

最近はLDKタイプの間取りもよく見られますが、空間が広いため、どこまでリフォームするか迷われている方も多いのではないでしょうか。LDKの主なリフォーム範囲としては「キッチンのみリフォームする」「LDK全体をリフォームする」の2種類があるため、それぞれ詳しく解説していきます。

3-1. キッチンのみリフォームする

システムキッチンを最新のものに交換すると、掃除がしやすくなったり使い勝手がよくなったりすることがあります。ガスコンロからIHクッキングヒーターに交換すると、天板がフラットで焦げ付きなどの汚れを簡単に落とせるように。時短調理ができる機能や、自動調理機能などがついたコンロで、料理のレパートリーが広がることもあるでしょう。収納量を増やせば、キッチンをすっきりと片付けやすくなります。

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また、システムキッチンを新しいものに交換すると、床や壁紙の汚れや変色が目立ってしまうことも。キッチンの内装リフォームも合わせて行って、キッチン全体をきれいにすることも多くあります。システムキッチン、収納、内装とトータルで色やデザインを考えることで、よりおしゃれなキッチンになるでしょう。システムキッチンの交換を、内装とのセットで提案しているリフォーム会社もあるため、まとめて相談してみるのもおすすめです。

3-2. LDKをまとめてリフォームする

キッチンだけでなく、同時にリビングやダイニングもまとめてリフォームすると、LDK全体に統一感をもたせることができます。「キッチンのみ」「リビングのみ」とばらばらにリフォームするより工事を効率よく進めることができ、トータルの工事期間やコストの削減につながることもあるでしょう。

またLDKの配置が悪く「北側の暗いところで食事をしなければならない」「キッチンとダイニングテーブルが遠く、配膳や片付けが大変」などのお悩みがあるときには、間取り変更で改善できる場合も。壁付けキッチンを対面式に変えてリビングが見渡せるようにしたり、キッチンとダイニングの位置を変更して動線をよくしたりと、ライフスタイルに合わせた間取りに変えると、暮らしやすい住まいになります。

4. まとめ

主にリビングはくつろぐ場所、ダイニングは食事をする場所、キッチンは調理する場所として使われるスペースです。以前はそれぞれ細かく仕切った間取りも多くありましたが、最近は開放感のあるLDKタイプの間取りもよく見られます。

キッチンやリビングのリフォームを検討するときには「まとめてリフォームしたほうがよい箇所はないか?」を確認するのがおすすめです。たとえばキッチンをリフォームするときには、隣り合わせのリビングやダイニングも合わせて手を入れることで、統一感がありおしゃれな部屋になることもあります。まずは近隣のリフォーム会社に予算や住まいの悩みを伝えて、どこをリフォームすればよいかアドバイスをもらいましょう。

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