きれいなシステムバス

浴室リフォームで水道光熱費を節約!システムバス選びのポイントを解説

2023.07.31

浴室リフォームでシステムバスを選ぶときは、使い勝手やデザインだけでなく省エネ性を考えることが大切です。断熱性能や節水機能にこだわってシステムバスを選ぶことで、水道代やガス代の節約につながることがあります。今回は光熱費の節約につながるシステムバス選びのポイントを具体的に解説します。

1. お湯が冷めにくい高断熱浴槽

お風呂で光熱費がかかる原因のひとつが、1日に何度も「追い焚き」をすること。なるべく家族が時間をあけずに入浴すれば追い焚き回数を減らせますが、生活スタイルによっては入浴時間の調整がなかなか難しいこともあるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、お湯の冷めにくい「高断熱浴槽」を選ぶこと。浴槽や風呂フタが断熱材でしっかりと保温されているので、自然と追い焚き回数が減って、ガス代の節約につながるでしょう。

例えばTOTOの「魔法びん浴槽」は、4時間たっても温度低下が2.5℃以内(※1)。仮に1日1回の追い焚きが不要になれば、年間約6,190円の節約(※2)になります。

※1 ユニットバス周囲温度10℃、浴槽湯量深さ70%、断熱ふろふたを閉めたままの場合。
参考/TOTO|サザナ商品情報
※2 4.5℃低下した湯200Lを1日1回追い焚きして、年間でガス消費量を38.20m3削減できた場合。ガス代は162円/m3で試算。
参考/資源エネルギー庁|無理のない省エネ節約(風呂・トイレ)

出典:TOTO シンラ カタログ

2. 少ない湯量でゆったり浸かれる浴槽の形

最新システムバスの浴槽は、ワイドタイプやロングタイプなどさまざまな形状から選べます。入浴スタイルに合わせてくつろぎやすい形状を選ぶのもよいですが、光熱費の節約を意識するなら浴槽内にベンチのついたタイプがおすすめです。

ベンチの分だけ浴槽にためるお湯の量が減って、水道代の節約に。水量が少なければ湯はりや追い焚きも短時間ですむので、光熱費の節約にもなります。ベンチ部分に腰掛けられるので、半身浴やお子様の入浴にもぴったりです。

例えばLIXILのエコベンチ浴槽(1600サイズ)の場合、水位70%での湯量が157L。一方でベンチのない1600ロング浴槽は201Lなので、ベンチタイプを選ぶことで約2割の節水になります。(※3)

※3 参考/LIXIL|浴槽セレクション

出典:LIXIL リデア カタログ

3. 少ない湯量で浴び心地のいい節水型シャワー

光熱費の節約には、節水型シャワーも効果的です。シャワーの穴が小さかったり、水に空気を含ませたりと、お湯の量を減らしながら勢いのあるシャワーが出せるように工夫されています。普段通りにシャワーを使っていても、自然とお湯の使用量が減り、水道代やガス代の節約につながるでしょう。

例えばTOTOの「コンフォートウエーブシャワー」は、従来品と比べて年間の水道代が5,500円、ガス代が9,500円の節約になるという試算があります。(※4)また手元でお湯をオンオフできるタイプのシャワーも、こまめに水を止めることで節水効果が期待できます。

※4 従来品は1994〜1997年商品で最適流量10L/分、コンフォートウエーブシャワーは最適流量6.5分。年間使用日数365日、水道料金265円/㎥、ガス料金156円/㎥、水とガスの使用量は「(国研)建築研究所 平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報(住宅)における「東京・4人世帯」の条件で算出。
参考/https://jp.toto.com/products/faucetbath/functionairin/

出典:TOTO コンフォートウエーブシャワー

4. 浴室リフォームを成功させるポイント

システムバス選びでは光熱費削減や寒さ対策はもちろんのこと、掃除のしやすさや安全性も考えましょう。またバスタイムをもっと楽しめる機能にも注目です。

掃除のしやすさ 安全性・バリアフリー性 バスタイムが充実する機能
・汚れが付着しにくい床や浴槽
・汚れやホコリがたまりにくいドア(パッキンがない、換気口が上部にあるなど)
・渦ができゴミがまとまる排水口
・床や浴槽の自動洗浄機能
・手すりの充実
・入り口の段差解消
・またぎやすい浴槽の高さ
・滑りにくくクッション性の高い床
・肩湯、打たせ湯
・ジェットバス
・リラックスできる照明システム
・浴室テレビ、オーディオ

掃除のしやすさ
・汚れが付着しにくい床や浴槽
・汚れやホコリがたまりにくいドア(パッキンがない、換気口が上部にあるなど)
・渦ができゴミがまとまる排水口
・床や浴槽の自動洗浄機能
安全性・バリアフリー性
・手すりの充実
・入り口の段差解消
・またぎやすい浴槽の高さ
・滑りにくくクッション性の高い床
バスタイムが充実する機能
・肩湯、打たせ湯
・ジェットバス
・リラックスできる照明システム
・浴室テレビ、オーディオ

現在の浴室がタイル張りなら、ひんやりとしたり床が滑りやすかったりすることも。最新のシステムバスにリフォームすると、全体が断熱材で覆われていたり冷たくない床が使われていたりするので、冬の寒さが和らぎます。換気扇を浴室暖房乾燥機に交換して、入浴前に浴室内を暖めるとヒートショック対策になります。

また浴室をリフォームするときは、脱衣所や給湯器も要チェックです。脱衣所の窓を内窓(二重窓)にするなどして寒さが改善されれば、脱衣所内で暖房器具を使わなくてすむので電気代がダウン。古い給湯器をエネルギー効率のいい高効率給湯器に交換すれば、給湯にかかる光熱費を削減できます。

関連リンク:高効率給湯器とは?光熱費を節約できる給湯器の種類やリフォーム方法

5. まとめ

「お風呂が寒い」「汚れが落ちにくい」「浴槽が狭い」などの悩みがでてきたら、浴室リフォームを検討するのにちょうどいいタイミングです。新しいシステムバスに交換すると、寒い冬でも暖かく入浴できるようになります。お湯の温度が下がりにくい高断熱浴槽で追い焚き回数が減ったり、ベンチ付き浴槽や節水型シャワーで使用するお湯の量が減ったりすることで、省エネや光熱費削減につながるでしょう。

浴室や脱衣所のリフォームを検討しているけれど、リフォームの内容や費用面で悩んでいるという方は、まずは近隣のリフォーム会社を探してみましょう。窓口や電話で相談すると、あなたの家にぴったりのリフォーム内容を提案してもらうこともできます。システムバスの交換や洗面所の内装工事がパック料金になっているリフォーム会社なら、さらに安心です。

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