1. 表面がなめらかで汚れにくい「便器の素材」
陶器でできた便器の表面には、肉眼ではわからないほど小さな凹凸があり、そこに汚れがこびりついてしまうことも。最新トイレは撥水性の高い有機ガラス系の素材や特殊コーティングを使った、なめらかで汚れのつきにくい便器になっています。水を流すだけでツルリと汚れが落ち、便器をブラシでゴシゴシこすって掃除する頻度が軽減できるでしょう。
2. 汚れがたまりにくい「凹凸の少ない設計」
便座の裏に凹凸があったり、便座と便器に継ぎ目があると、汚れが入り込んで掃除がしづらくなることがあります。最新トイレは最小限の凹凸でデザインされていたり、樹脂で便器や便座を一体成形することで継ぎ目をなくしていたりするのも特徴です。
また床と便器の境目も掃除しにくく、汚れが残ると嫌な臭いの原因に。床から便器を浮かせたデザインのフロートトイレなら、モップやフローリングワイパーで便器の下までササッと掃除できます。
3. サッと一拭きできる「フチレス形状の便器」
一般的な便器はフチに折り返しがあり、フチ裏に水が出てくる穴がついています。フチ裏は見えづらく、洗剤やブラシも届きにくいため、汚れがたまってしまうことも。フチの折り返しがないシンプルな形状の便器なら、掃除シートでフチを掴んでぐるりと一拭きするだけ、と掃除が簡単です。
4. スキマ汚れに手が届く「便座リフトアップ機能」
便器と便座のスキマも、手が入らないので掃除がしにくい部分。便座が垂直に持ち上がるリフトアップ機能のついたトイレなら、しっかりと奥まで手を入れて掃除ができるでしょう。リモコンを操作して電動でリフトアップできる商品もあれば、ボタンをワンプッシュして手で持ち上げる商品もあります。
出典:LIXIL サティス
5. 泡で掃除を楽にする「泡洗浄機能」
便器内を掃除する頻度を減らしたい方におすすめなのが、泡洗浄機能付きのトイレです。市販の台所用洗剤や専用補充液をセットしておくと、トイレを流すたびに泡で洗浄してくれます。また便器内に泡のクッションをつくることで、立小便のはね汚れを低減できる商品もあり、床や壁のニオイ対策に効果的です。
出典:Panasonic アラウーノトイレ設備 カタログ
6. 自動でキレイをキープする「除菌機能」
最新トイレには、除菌効果のあるミストを吹きかける機能がついた商品も。トイレを使い終わった後や、一定時間使用しないときに便器に吹きかけることで、キレイを長持ちさせたりニオイの発生を防いだりしてくれます。
出典:TOTO レストルーム カタログ
7. シャワートイレのノズルの「セルフクリーニング機能」
シャワートイレは便利ですが、ノズル部分の掃除が面倒。直接手で触るのに抵抗がある方もいるでしょう。使用前後にノズルを自動洗浄するセルフクリーニング機能がついた商品なら、こまめな洗浄で汚れがたまりにくくなります。またおしりを洗ったノズルでデリケートゾーンを洗うのに抵抗がある女性には、おしり洗浄用ノズルとビデ洗浄ノズルの2本を使い分けられる商品もおすすめです。
8. トイレ空間のニオイ成分を取り除く「脱臭機能」
トイレ空間には換気扇があるお宅も多いと思いますが、便器から換気扇までは距離があるので、使用直後に次の方が入るとニオイが気になることも。ニオイ対策をしたいなら、便座に脱臭フィルターがついていて、自動でニオイ成分を吸い取ってくれる商品を選ぶのもよいでしょう。着座と同時に脱臭機能が作動して、便器の外にニオイが上がってきにくくなります。
9. まとめ
「今、使っているトイレの掃除が大変」「汚れやニオイがなかなか取れない」そんなお悩みがあるときはトイレリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
壁紙にニオイが染み付いていたり、床と便器の境目に汚れがたまっていたりすることも多いので、トイレ本体の交換と同時に内装リフォームをするのがおすすめです。消臭・抗菌機能がある壁紙や、汚れを拭き取りやすい床材などに変えることで、さらに清潔で快適なトイレ空間をつくれます。
トイレはメーカーによっても機能や価格が違うため、まずは複数のメーカー商品を取り扱っている近くのリフォーム会社に相談しましょう。メーカーや商品ごとの特徴を教えてもらえたり、生活スタイルや予算に合わせた商品を提案してもらえたりします。