フロートタイプのトイレ

床から浮いて掃除簡単!フロートタイプのトイレのメリット・デメリット

2024.01.31

ホテルや飲食店などで、床から浮いたようなスタイリッシュなデザインのトイレを見たことはありませんか。あのようなフロートタイプのトイレなら、足元がすっきりとしていて床掃除もラクラク。自宅に設置するのは難しそうと感じるかもしれませんが、実は木造をはじめ色々な構造の住宅に設置できる商品があります。しかしフロートタイプのトイレを設置するときには注意点もあるので、今回はメリットとデメリットの両面をご紹介しましょう。

1. フロートタイプのトイレとは?

フロートタイプのトイレとは、床から浮いている状態になる壁掛けトイレのこと。以前からホテルや飲食店のような公共空間でよく採用されていましたが、便器を固定した壁に大きな荷重がかかるため、木造住宅で採用するには難易度が高い商品でした。

ところが最近は背面のキャビネットに便器を支える金属フレームを設置することで、壁だけでなく床にも荷重を分散させる商品が販売されています。壁への負担が抑えられるので、木造・S造・RC造(※)とあらゆる構造で採用できるようになり、一般住宅でも取り入れやすくなったのです。

フロートタイプのトイレを採用するときに気になるのが、便座に座るときの体重制限。耐体重は商品によっても異なりますが、200kg程度は支えられるようになっているので、ほとんどの方は問題なく使用できるでしょう。

※S造:鉄骨造。Steel(スチール)の略。アパートやビルのような比較的大きな建物でよく用いられるが、一戸建てに用いられることもある。
RC造:鉄筋コンクリート造。Reinforced Concreteの略。引張力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートを組み合わせることで、高い耐久性をもつ。マンションなどでよく用いられる。

2. フロートタイプのトイレのメリット

2-1. メリット1:おしゃれで洗練されたデザイン

フロートタイプのトイレの魅力は、なんといってもその洗練されたデザイン。足元がすっきりとした浮遊感のあるデザインは、フロートタイプのトイレでしか叶えられません。高級感のあるトイレにしたい、スタイリッシュなトイレにしたいという方はぜひ検討してはいかがでしょうか。

またトイレを床から浮かせることで、こだわりの床材をしっかりと見せられるのもメリット。大判のタイルや石材、またフローリングなどデザイン性の高い床材を選んでみるのはいかがでしょうか。便器の位置に左右されないので、タイルの貼り方などを工夫してみるとほかにはない素敵なトイレ空間に仕上がるでしょう。

2-2. メリット2:給排水管や電源コードが露出しない

一般住宅でよく採用されるフロートタイプのトイレは背面にキャビネットがあり、この中に便器を支えるための金属フレームが入っています。キャビネット内に水をためるタンクや給排水管、電源コードなどを隠すこともできるので、余計な物が見えずにトイレがすっきりとした印象になるのもメリットです。キャビネットに掃除道具やトイレットペーパーなどを収納すれば、限られたトイレ空間を綺麗に片付けることもできます。

2-3. メリット3:床掃除が楽になる

床置きのトイレの場合、床と便器の間に汚れがたまりがち。尿こぼれでニオイがしたり、ほこりや黒ずみがこびりついたりしているご家庭も多いのではないでしょうか。隙間には雑巾も入らないので、薄いヘラを差し込んで汚れをかき出したり、クエン酸をふきかけてパックして汚れを浮かせたりと苦労されている方も多いことでしょう。

フロートタイプのトイレなら、床との間に数cmの隙間があるため、お掃除ワイパーでサッと拭けるのも大きなメリットです。また便器自体も凹凸が少ないデザインのものが多く、拭き掃除がしやすくなっています。

2-4. メリット4:機能性が高い

フロートタイプのトイレには、機能性がとても高いというメリットもあります。汚れがするっと落ちる特殊な素材で便器内部がコーティングされているなど、簡単にトイレを綺麗な状態で保てる機能が満載です。

また便座から立ち上がると自動で水が流れる機能がついていれば、流し忘れの心配もなし。便器に近づくと自動で蓋が開き、離れると閉まる機能があれば、手で直接蓋に触れずにすむので衛生的です。そして従来のトイレに比べて、新しいトイレは節水・節電にも優れています。

関連記事:リフォームで節約!節水・節電型トイレのメリットや注意点

3. フロートタイプのトイレのデメリット

3-1. デメリット1:壁や床の強度に条件がある

フロートタイプのトイレは、荷重を床で支え、金属フレームの倒れを壁で支える構造になっています。金属フレームが荷重を分散してくれるとはいえ、壁や床にある程度の強度が必要という点はデメリットになるでしょう。もし強度が不足していれば、構造用合板を入れるなどの下地補強が必要で、それには追加で費用がかかったり、工事期間が延びたりすることもあります。

3-2. デメリット2:さまざまな費用がかかる

フロートタイプのトイレはまだ主流とはいえません。本体価格はもちろん、取り付け費などが高く設定されていることが多いのが現状です。また、通常のトイレリフォームではかからない壁や床の「補強費」などが必要となる場合、費用に上乗せすることになります。

4. 他にもある!掃除が楽になるトイレの機能

フロートタイプのトイレは床掃除が楽になりますが、それだけではありません。先ほども少し触れたように清掃性がぐんと向上しており、汚れやニオイに悩まされにくくなっています。

トイレが古くなってくると、こびりついた汚れがなかなか落ちずに頻繁にブラシでこすらなければならなかったり、掃除してもすっきりとニオイが落ちなかったりしがち。最近は撥水性の高い素材を使っていたり、表面に特殊なコーティングがされていたりと水を流すだけできれいになりやすく、汚れも付きにくいものが多く登場しています。水流も便器内のすみずみまで回る仕組みになっているので、少ない水でもしっかりと洗い流すことができます。

また汚れがたまりやすいのが、便器の折り返し部分の「フチ裏」。折り返しのないシンプルな形状の便器を選べば、掃除シートでサッと一拭きするだけで綺麗になります。

関連記事:最新トイレはここがすごい!簡単にキレイがつづく機能編

5. まとめ

床から浮いているフロートタイプのトイレは、床置きタイプのトイレには出せないスタイリッシュな雰囲気を演出できます。床掃除がしやすくなるだけでなく、他にもトイレ掃除を楽にする機能がたくさんついているため、家事を楽にしたい方にもおすすめです。

またトイレを新しくするなら、同時に床や壁、収納、手洗いなどもトータルでリフォームするとよいでしょう。フロートタイプのトイレにはキャビネットを飾り棚や収納として使えたり、手洗いカウンターとつなげられる商品もあります。フロートタイプのトイレを設置するために壁や床の補強が必要なこともあるので、リフォーム費用も含めてリフォーム会社に相談してみましょう。

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