木目で落ち着いた雰囲気のトイレ

もっと快適なトイレ空間に!便器交換以外のリフォームのポイント

2022.11.30

トイレのリフォームといえば、古くなった便器を交換する工事を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかしトイレ空間には便器交換のほかにも、内装や収納などさまざまなリフォーム箇所があります。トイレ空間全体をリフォームすることで、もっと快適でおしゃれなトイレをつくることができるでしょう。今回はトイレ空間のリフォーム箇所や、それぞれのリフォームのポイントについてお伝えします。

1. トイレ空間のリフォーム箇所

まずはトイレ空間ではどのようなリフォームができるのかご紹介します。

1-1. 床・壁・天井

トイレの壁や床、天井を張り替えると、トイレ空間をがらっとイメージチェンジできます。また、床や壁にはニオイや汚れが染み付いていることもあるため、清潔感がアップするのもメリット。掃除してもなかなか汚れが落ちにくくなったり、トイレのニオイが気になってきた方にもおすすめのリフォームです。

1-2. タンクレス

タンク付きの組み合わせ型トイレからタンクレストイレへ変更するリフォームも人気です。見た目がすっきりするだけでなく、タンクがなくなった分トイレ空間が広く使えるようになります。トイレの立ち座りで無理な姿勢をとりたくない方や、間取り変更でトイレを拡張するのは難しい場合にもおすすめのリフォームです。

1-3. 手洗い器

トイレ内に手洗い器があれば、すぐに手が洗えて衛生的です。今はトイレ内に独立型の手洗い器がついていないという場合も、リフォームで簡単に後付けできます。タンク上の手洗い器に比べて、お子様や高齢の方でも手が届きやすくなるのもメリットです。こだわりの洗面ボウルや身だしなみ用の鏡を設けて、パウダールームのような空間づくりをすることもあります。

1-4. 収納

トイレ空間には予備のトイレットペーパーや掃除道具など意外とかさばるアイテムが多いもの。トイレにモノを床置きすると散らかって見えるし、掃除道具などはサッと手に取れる場所に置いておきたいと悩まれている方も多いのではないでしょうか。そういった場合は吊り戸棚やキャビネットなどを新設することで、すっきりと整理整頓できるトイレ空間にすることもできます。

2. 床・壁の張り替えリフォームのポイント

2-1. 床材

床材の汚れやニオイが気になるときは、床材を新しいものに張り替えることで改善できるかもしれません。トイレによく使われる床材にはいろいろな種類がありますが、見た目の好みだけでなく、耐水性や掃除のしやすさを考えて選ぶのがポイントです。

フローリング ・廊下や他の居室との統一感がある
・耐水コーティングがされた商品を選ぶ
クッションフロア ・安価で耐水性にすぐれたトイレ向きの床材
・木目調やタイル調などデザインが豊富
タイル ・高級感、耐久性がある
・水に強く、濡れたモップで掃除できる

フローリング ・廊下や他の居室との統一感がある
・耐水コーティングがされた商品を選ぶ
クッション
フロア
・安価で耐水性にすぐれたトイレ向きの床材
・木目調やタイル調などデザインが豊富
タイル ・高級感、耐久性がある
・水に強く、濡れたモップで掃除できる

2-2. 壁材

トイレの壁材は、安価で色やデザインも豊富なビニールクロスがよく使われます。トイレの汚れの飛び散りや水しぶきが気になる方は、汚れ防止や抗菌機能付きのクロスを選ばれるのもおすすめです。また、調湿効果がありニオイ成分を吸着するタイプのタイルもあるため、壁一面などアクセント的に使うのもよいでしょう。

3. タンクレスに変更するリフォームのポイント

従来のタンク式トイレは、便器の後ろにある貯水タンクに一定量の水を貯めておくことで、レバーをひねると勢いよく排水できる仕組み。一方のタンクレストイレは、水道から直接水を流すので、一定以上の水圧が必要です。

築年数の古い住宅や高層階などでは水圧が低いケースもあり、便器内をうまく洗浄できないことがあります。事前にリフォーム会社に水圧を確認してもらい、問題なくタンクレストイレが使えるか確認しましょう。もし水圧が低ければ、加圧装置がついたタンクレストイレを選ぶことで対応できるケースもあります。

またタンクレストイレに変更すると、タンク上の手洗いはなくなるので注意。トイレ内に新しい手洗い器を設置するリフォームも同時に検討されるとよいでしょう。

4. 手洗い器設置リフォームのポイント

トイレ内に設置する手洗い器には、いくつかの種類があります。収納やカウンターと組み合わせられるタイプもあるので、お好みに合わせて選びましょう。トイレ内はあまり広くないスペースなので、動線の邪魔にならないサイズの手洗い器を選ぶことも大切です。

4-1. 壁付けタイプ

洗面ボウルや水栓を直接壁に取り付けるのが、壁付けタイプの手洗い器。コンパクトな洗面ボウルなら、狭いトイレにも設置しやすいでしょう。シンプルな白い洗面ボウルや和風の洗面ボウルなど、お好みのデザインを楽しめます。

4-2. カウンタータイプ

壁にカウンターを設置して、洗面ボウルを据え置きもしくは埋め込むのがカウンタータイプの手洗い器。カウンターは木製やタイルなど、トイレ空間のテイストに合わせて選ぶことができます。カウンター上にハンドソープを置いたり、アロマディフューザーや観葉植物を飾ったりして楽しめるのもカウンタータイプの魅力です。

4-3. キャビネットタイプ

洗面ボウルの下に扉付きの収納スペースがあるのが、キャビネットタイプの手洗い器。トイレットペーパーや掃除道具などの収納を兼ねられて、トイレ内の見た目がすっきりします。大きなキャビネットを設置できない場合は、空間のコーナー部分を利用して省スペースで設置できるタイプもあります。

5. トイレ収納リフォームのポイント

トイレ内には予備のトイレットペーパーや掃除道具、 サニタリー用品などのアイテムがあります。収納には吊り戸棚やベースキャビネットなどいくつか種類があるため、収納したい物の量に合わせてつくりましょう。コンパクトなトイレ空間では、デッドスペースを有効活用するのもポイントです。

5-1. 吊り戸棚

吊り戸棚は、トイレの背面や正面の天井付近につけるタイプの棚です。他の収納よりも大きなスペースをとれることも多いため、トイレットペーパーや洗剤のストックなどかさばる物の収納に適しています。ただし高い位置にあるので、日常的に使うモノをしまうと出し入れが面倒に感じる場合もあるでしょう。

5-2. ベースキャビネット

キャビネットは、トイレの横壁によく設置されます。サニタリー用品や掃除道具をしまっておくと、サッと手が届きやすく便利です。メーカーによっては、手洗い器やペーパーホルダー、リモコンなどが組み込めるキャビネットもあります。

5-3. ニッチ収納

ニッチ収納とは、トイレ背面や横などの壁の厚みを利用してつくる棚のこと。洗剤やトイレットペーパーを置いたり、飾り棚として使ったりできます。ニッチ収納は凹んでいるため、動線の邪魔になりにくいのがメリット。壁の中の筋交いや柱の位置によっては、希望の位置にニッチ収納をつくれないこともあるため、リフォーム会社に設置できそうか確認してもらいましょう。

6.まとめ

トイレ空間は限られたスペースだからこそ、リフォームでの工夫しがいがある場所です。狭さや暗さ、ニオイが気になるトイレも、内装や収納しだいで明るく使いやすいトイレにできることがあります。どのようなリフォームをすると素敵なトイレに仕上がるか、リフォーム会社に相談しましょう。

リフォーム会社によっては、便器交換から内装工事まですべて含んだパック商品が用意されていることもあります。通常のリフォームでは予算オーバーしてしまうこともありますが、パック商品なら商品代や工事費がすべて含まれたわかりやすい価格で表示されているので安心です。トイレ空間全体をまとめて工事することで、手間も費用も抑えられるでしょう。

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