1.バスリフォームのタイミングとは?
浴室のリフォーム時期の目安はおおよそ15〜20年といわれていますが、亀裂が入っている、水漏れする、壁・床・浴槽の汚れやカビがこびりついて取れないなどの問題があれば、替えどきといえるでしょう。
入浴するのに問題はないからと放置していると、内部が腐食してボロボロになっている可能性もあるので要注意。腐食が進むと土台の修繕も必要となり、高額な費用が必要になることも。
また、ライフスタイルの変化もリフォームのタイミングの一つ。例えば、子どもが独立して夫婦だけになる、高齢の親と同居の予定がある場合などは、浴室暖房乾燥機の設置やバリアフリーのバスルームを検討しておくと安心です。
2.バスリフォームの種類
お風呂は大きく分けるとユニットバスと在来工法の2種類があり、リフォームする場合には、在来工法の浴室からユニットバス、ユニットバスからユニットバス、をすすめられる場合が多いでしょう。その他、洗面化粧台のリフォームや、ガス給湯設備やエコキュートなどの取り替えを同時に行う場合があります。
2-1.ユニットバスからユニットバスへのリフォーム
ユニットバスとは、あらかじめ工場で製造された壁や床、浴槽などのパーツを現場に搬入し、組み立てて作る浴室のことです。規格サイズが決まっているので自由な設計はできないものの、パーツがすでに作られた状態で届くので少ない作業で済み、在来工法よりも費用や工期がかからないことが大きなメリット。工期は5日〜です。
水漏れがしにくく、掃除もラク。さらに断熱性や保温性に優れ、段差も少なく滑りにくいため、小さな子どもや高齢者のいるご家庭でも安心なことから、最近の主流となっています。
ユニットバスからユニットバスへの事例と予算
2-2.在来工法の浴室からユニットバスへのリフォーム
在来工法の浴室とは、職人がモルタルやタイルを使って仕上げる古くからある工法で、お好みの壁や床、浴槽を選び自由に設計できるお風呂のことです。自由度が高い一方で工費や工期もかかるのに加え、ユニットバスに比べ古い在来工法の浴室は、断熱性が低く浴室内が寒くなったり、お湯も冷めやすく追い焚きの回数が多くなったりすることが多いようです。
最近は、ヒートショックやバリアフリー対策のため、断熱性や保温性に優れたユニットバスへのリフォームが人気。タイル張りよりも掃除がしやすく、浴槽が低くまたぎやすいなど、在来工法よりもメリットが多いことが理由のようです。
工期は2週間以上となっており、タイルを解体したり、土間をコンクリートで固めたりするなどの作業が発生するため、ユニットバスからユニットバスへのリフォームより期間を要します。
在来工法の浴室からユニットバスへの事例と予算
2-3.洗面化粧台のリフォーム
顔を洗ったり歯を磨いたり、化粧をしたりと家族全員が毎日使用する洗面化粧台。形状は様々で、鏡と小物を置く棚が付いたシンプルなものから、収納スペースを多くとったもの、化粧しやすいように三面鏡や椅子がついたものなどがあります。どんな使い方をするのかを見極め用途に応じて選ぶと良いでしょう。
洗面化粧台のみを交換するのであれば、工期は1日程度。ただ、古い洗面化粧台を外してみたら、壁や床がカビだらけだったということも。壁紙や床の交換が必要な場合は、さらに日数がかかります。
洗面化粧台のリフォーム事例と予算
3.リフォームを成功させるために、押さえておきたいポイント
浴室のリフォームを考えるなら、お風呂部分だけでなく脱衣所や洗面化粧台、給湯設備までを考えたトータルなプランがおすすめです。特に給湯方法はお風呂や洗面化粧台とは切り離せない重要なポイント。部分的なリフォームでは新しい設備と古い設備のチグハグさが気になり、結局追加工事を依頼することになる可能性も。最初から全体でのリフォームを考えた方が使い勝手も良く、雰囲気も統一できる上、工事内容にもよりますが、費用の節約効果も期待できます。
また、今は大丈夫でも、年齢とともに足腰が弱ってくると入浴も大変な作業に。10年、15年後を見据え、手すりを付けたり浴槽内にステップがあるものを選んだり、浴室内や洗面所に暖房機を設置したりするなどしておくと安心です。
4.まとめ
浴室・お風呂は、家族構成や年齢、ライフスタイルによって求めるもの、必要なものが変わってくる難しい場所。さらに最近は節水効果、リラックス効果、美肌効果のある機能などが続々と開発されているので、情報収集や比較も大変です。まずは経験豊富なリフォーム会社に相談し、専門家からアドバイスを受けることが成功への近道。
会社によっては、お風呂だけでなく脱衣所や洗面台までコーディネートし、お得なパック料金でリフォームしてくれるところもあります。また、長く使うものだからこそ、アフターフォローのしっかりとした会社を選ぶのも賢い選択といえるでしょう。