グリーンと住宅と電卓

エコリフォームで省エネ&節約!無理せずできる環境にやさしい暮らし

2022.11.30

家庭でできる省エネ対策というと、電気をこまめに消すなどコツコツ取り組むイメージがあるかもしれません。また冷暖房を控えて寒さや暑さを我慢して過ごしたのに、思ったほど光熱費は変わらなかった経験がある方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、家庭内のエネルギー消費を減らす「エコリフォーム」です。省エネや創エネの設備を整えることで、いつもと変わらない生活を送りながら光熱費削減や環境負荷軽減につながります。地球にも家計にも優しい生活がしたいという方は、ぜひエコリフォームを検討しましょう。今回はエコリフォームのメリットや、具体的なリフォーム内容をお伝えします。

1. エコリフォームのメリット

1-1. メリット1:光熱費の節約になる

エコリフォームで省エネ型の設備をとりいれたり、太陽光発電で電力をつくったりすると、光熱費の節約になります。一度きりの節約ではなく、いつも通りに生活しているだけで長期にわたって節約効果が続くのがうれしいところです。最初にリフォーム費用はかかりますが、長い目で見ると初期費用は回収できる可能性があります。

1-2. メリット2:災害時の備えになる

省エネになるということは、災害時も少ない電力で暮らせるというメリットも。太陽光発電や蓄電池をリフォームで導入すれば、停電中でも電気が使えるようになります。

またエコキュートという省エネ型給湯器は、少ないエネルギーでお湯が沸かせるだけでなく、貯湯タンクに大量のお湯が貯め置きされます。急に断水が発生したときも、タンクに残っているお湯を生活用水として利用できます。

1-3. メリット3:地球環境に優しい

地球環境に優しい暮らしをしたい方にも、エコリフォームはおすすめです。
最近は夏の猛暑が続いたり、集中豪雨による洪水などのニュースをよく目にします。こういった異常気象の原因のひとつといわれているのが、二酸化炭素をたくさん排出することによる地球温暖化です。

日本の二酸化炭素排出量の内訳を見ると、全体の15.9%が家庭から排出されたもの。(※)私たちが日々エアコンや給湯器などを使うことで、大気中にたくさんの二酸化炭素が放出されているのです。地球温暖化にストップをかけるためには、一人ひとりの意識が大切。地球に優しい暮らしへの第一歩として、エコリフォームで家庭内の節電や省エネに取り組んでみてはいかがでしょうか。

※JCCCA|日本の部門別二酸化炭素排出量(2020年度)
「日本の1990-2020年度の温室効果ガス排出量データ」(2022.4.19発表)*排出量の単位は[百万トン-二酸化炭素(CO2)換算]直接排出量は、発電に伴う排出量をエネルギー転換部門からの排出と計算したもので、間接排出量は、電気事業者の発電に伴う排出量を電力消費量に応じて最終需要部門に配分した後の値。

1-4. メリット4:補助金が使えることもある

省エネにつながるリフォームは、国や自治体としても推進している部門です。そのため高効率給湯器や蓄電池の設置など、リフォーム内容によっては補助金が使えることがあります。

どのような補助金が使えるかは、お住まいの自治体や時期によって変わります。自治体へ問い合わせたり、リフォーム会社に相談してみましょう。

2. エコリフォーム1:太陽光発電システムを導入する

ここからはエコリフォームの具体的な内容について見ていきましょう。

1つ目にご紹介するのは、太陽光発電システムを導入するリフォームです。太陽光から創ったクリーンなエネルギーで、二酸化炭素削減に貢献できます。

最近は電気料金が値上げ傾向にあるため、太陽光発電で電力会社から買う電力を減らせれば、大きく節約できる可能性があります。家庭で使わなかった分は電力会社へ売電することもできますし、最近は電力を蓄電池に貯めて、太陽光が発電しない夜に使うことで、さらに買う電力を減らせます。

太陽光発電で気になるのは、実際にどのくらい家計の負担が減らせるか。こちらを試算した結果、月々約8,634円の節約になるというデータもあります。(※)
太陽光発電の節約効果はパネルの種類や日当たりによっても変わってくるので、リフォーム会社にシミュレーションを依頼してみてください。

年間予想発電量約4,350kWhの経済効果の目安
自家消費分(月平均181kWh) 月額5,195円の節約
売電分(月平均181kWh) 月額3,439円の節約
合計: 月額8,634円の節約

年間予想発電量約4,350kWhの経済効果の目安
自家消費分
(月平均181kWh)
月額5,195円の節約
売電分
(月平均181kWh)
月額3,439円の節約
合計: 月額8,634円の節約

※Q.PEAK DUO-G6 355(355W)10枚を設置、年間予想発電量:大阪市・南向き設置角度約21°、2021年6月時点の従量電灯A(関西電力)第3単価で試算した場合

3. エコリフォーム2:家庭用蓄電池を導入する

太陽光発電のメリットをさらに大きくしたいなら、家庭用蓄電池もあわせて導入するのがおすすめです。蓄電池に電力を貯めておくことで、台風や集中豪雨で停電が起こったときもエアコンや冷蔵庫などを使うことができます。

ここで注目したいのが、電力会社の電気料金は値上げ、売電価格は値下げ傾向にあるということ。例えば東京電力の昼間の電気料金32.74円/kWhに対して、売電価格は17円/kWh(2022年度の売電価格)と大きく下回っています。つまり太陽光発電で余った電力は、売電するよりも蓄電池に貯めて家庭内で使った方がお得になるということです。

東京電力「夜トクプラン」昼間料金 32.74円/kWh
東京電力「夜トクプラン」深夜料金 21.16円/kWh
FIT制度の売電価格(令和4年度) 17円/kWh
FIT終了後の売電価格(東京電力) 8.5円/kWh

東京電力「夜トクプラン」
昼間料金
32.74円/kWh
東京電力「夜トクプラン」
深夜料金
21.16円/kWh
FIT制度の売電価格
(令和4年度)
17円/kWh
FIT終了後の売電価格
(東京電力)
8.5円/kWh

※2022年3月時点の価格です

蓄電池を選ぶときに知っておきたいのは、商品によって貯められる電気の容量が違うということ。容量が小さすぎると必要な電力をまかなえず、大きすぎると初期費用が高くなります。ライフスタイルによってちょうどいい蓄電容量は変わってくるので、家庭内でどのくらいの電気を使っているか把握してから選びましょう。リフォーム会社に相談すると、ライフスタイルに合わせた容量を提案してもらえます。

関連記事:蓄電システムで電気代節約!太陽光発電やEVとうまく併用しよう

4. エコリフォーム3:省エネ型の給湯器に交換する

家庭内で消費されるエネルギーのうち約1/4を占めるのが給湯(※)。私たちはシャワーや追い焚き、食器洗いなど、日々お湯を沸かすためにたくさんのエネルギーを使っています。エコキュートやエコジョーズなど省エネ型の給湯器に交換することで、効率よく電気代やガス代を節約できる可能性があります。

令和2年度エネルギーに関する年次報告
令和2年度エネルギーに関する年次報告

※出典:令和2年度エネルギーに関する年次報告 (エネルギー白書2021)

4-1. エコキュート

エコキュートは電気でお湯を沸かすタイプの給湯器です。空気中の熱を活用するヒートポンプ技術によって、少ない電力で効率よくお湯を沸かすことができます。例えば三菱電機のエコキュートPシリーズは、従来型ガス給湯機(プロパンガス)に比べて約80%ランニングコストが下がると試算されています。(※)

ひと月平均の給湯費比較
ひと月平均の給湯費比較

※1日あたりの給湯使用量:約460L(40℃)、エコキュート:三菱SRT-P375UB形、電気温水器:三菱SRT-J37WD5、電気料金:関西電力はぴeタイムR(2020年6月、4kW)、都市ガス料金:大阪ガスエコジョーズ料金(2020年6月)、LPガス料金:553.53円/㎥で試算した結果。

エコキュートとともにIHクッキングヒーターを導入してオール電化にすれば、ガスの基本料金もかからなくなります。また深夜電力が割安に設定された電気料金プランもあるため、深夜電力でお湯を沸かしてタンクに貯めておくことでさらに光熱費の節約につながることもあります。

4-2. エコジョーズ

エコジョーズとはお湯を沸かすときに捨てていた排気熱を再利用して、少ないガスでお湯を沸かせる給湯器です。例えばRinnaiのエコジョーズは、従来品と比べてガス使用量を約15%カット。年間で約18,100円のガス代節約になると試算されています。(※)

従来品RUF-B2400AWとエコジョーズRUF-E2406AWとの比較
従来品RUF-B2400AWとエコジョーズRUF-E2406AWとの比較

※従来品RUF-B2400AWとエコジョーズRUF-E2406AWとの比較。年間給湯負荷18.GJ(給湯16.6GJ、おいだき1.7GJ)、ガス料金(LPガス)5.1円/MJで算出した結果。

エコジョーズはスピーディーにお湯を沸かせるので、湯切れが起きないメリットもあります。ご家族の人数が多くお湯をたくさん使う方や、ガス式の床暖房を使われている方、都市ガスに比べて価格の高いLPガスを利用されている方にはエコジョーズが向いているでしょう。

ガス給湯器をお使いの場合も、エコキュートへの交換は可能です。エコジョーズとエコキュートのどちらが向いているのかはライフスタイルによって異なるので、まずはリフォーム会社に相談してみるとよいでしょう。

5. まとめ

在宅時間が増えたり、燃料費が高騰したりしたことで「最近ガス代や電気代が高くて・・・」とお困りの方も多いのではないでしょうか。光熱費が高いと感じている方にこそ、エコリフォームがおすすめです。省エネや創エネの設備を備えておくことで、今後ますます電気料金が値上がりした場合のダメージも減らすことができます。

どのようなエコリフォームを実施すると効果的なのかは、現在のお住まいの状況やライフスタイルによって異なります。例えば給湯器が古ければ優先的に交換する、小さなお子様や高齢の方がいらっしゃるなら災害時に困らないよう太陽光発電や蓄電池を導入するなどです。まずは効果的なリフォーム内容を知るために、エコリフォームに詳しいお近くのリフォーム会社にご相談ください。

お問い合わせはこちら

10:00-19:00 | 土日祝OK
10:00-19:00 | 土日祝OK WEBでお問い合わせ
とじる
お問い合わせ・店舗検索
お問い合わせはこちら
ご相談・見積・無料
10:00-19:00 | 土日祝OK
×