お風呂を念入りに掃除する女性

手間をかけずにいつでも清潔!掃除をラクにする浴室リフォームのすすめ

2021.12.23

壁や床のピンク汚れ、ドアパッキンの黒カビ、排水口のヌルヌル汚れ……。浴室は、気づかないうちに汚れが溜まってしまう空間です。また、浴槽などはこまめに掃除をしなければ汚れがこびりついてしまうことも。
しかし現在では、このような「気づきにくい汚れ」「こまめに掃除を行う大変さ」を軽減するための、「拭くだけ」「流すだけ」できれいにできる設備が増えてきています。
清潔で快適なバスタイムを過ごすためにも、掃除のしやすさを追求した浴室リフォームを検討してみてはいかがでしょうか?

1.素材や設備で掃除をラクに

浴室は、日常のお手入れだけでは気づきにくい「小さな汚れ」が溜まりやすい場所です。大掃除のときに隅々を見てみたら、ピンク汚れやカビが発生していたなんてことも……。
毎日こまめに掃除をしなければならないことを考えれば、簡単に時短でお手入れができる浴室が望ましいですよね。また、「小さな汚れ」が付きにくく、美しさをキープしやすい設備であるとさらに良いでしょう。
ここではパーツごとに分けて、「掃除をラクにする浴室の設備とはどういったものか?」についてお話ししていきます。

1-1.浴槽

日常的に浸かることになる「浴槽」は、簡単にお手入れできるものを選びたいところです。
現在は、浴槽の表面にはっ水・はつ油加工が施されたものや、汚れが付きにくくなる防汚効果のあるものが販売されています。このような加工がされている浴槽は、使用後の水滴や皮脂、体から出た汚れが落ちやすく、翌日になってもお手入れが簡単になるでしょう。
また、最近は自動洗浄機能付きの浴槽も出ています。浴槽のお湯抜き→洗剤を出す→洗い流す→これを5回程度繰り返す……を自動で行ってくれるため、面倒なお掃除が不要というスグレモノです。
このような「掃除をラクにしてくれる浴槽」は、掃除の際に使う水量を減らしてくれるという効果もあり、水道費を軽減する効果も見込めます。
なお、浴槽は「素材」によって特徴も変わります。たとえば樹脂素材は温かみがあり保温性に優れていますし、ヒノキなどで作られた浴槽は香り高さと肌に優しい触り心地が魅力です。人工大理石(人造大理石)の場合はデザイン性が豊富であり、汚れを落としやすいという特徴がみられます。好みによって選び分けるのも良いでしょう。

1-2.床

掃除のしやすさで選ぶのなら、耐水性や水はけに優れた床がおすすめです。掃除をした後の水切れが良く、カビが生えにくくなります。
また、お風呂場に入った時に足元がぐしょっとして、気持ち悪い思いをしたことのある人もいるのではないでしょうか。水はけの良い床を選ぶことで、このような不快な思いもしにくくなります。
汚れが取れやすい加工を施していたり、目地が少ないものを選んだりすると、スポンジで掃除をする際、目地の汚れも落としやすくなるのでおすすめです。
なお、浴室の床は水滴で滑りやすくなっているため、転倒事故が起こりやすい状況にあります。最近の浴室用の床は、滑りにくい素材を使ったり滑り止め加工が施されていたりするものが中心となっているので、転倒防止を考えてこれらに切り替えるのも良いでしょう。

1-3.排水口

髪の毛や皮脂、石けんの汚れが溜まりやすい排水口は、掃除をするときにちょっと憂鬱になってしまう箇所なのではないでしょうか。
しかし、
・開口部が広く、奥まで手が届きやすい
・凹凸が少ない
という要素を兼ね備えた排水口を選べば、掃除はぐっとラクになります。
また、髪の毛を受け止めてくれるヘアキャッチャー(目皿)が付いているものを選ぶと便利です。

1-4.その他、壁やドア


「浴槽」「床」「排水口」に比べると、壁やドアはあまり注目されないものかもしれません。しかし「浴室の外」と「浴室の中」を区切るこの壁やドアも、掃除のしやすさを考えて選ぶことをおすすめします。
また、壁にも水はけの良さが求められるため、乾きやすい素材が望ましいでしょう。壁には、水滴だけではなく洗剤や皮脂や汚れも飛び散ります。そのためこれらがこびりつきにくく、また汚れても掃除しやすい素材のものを選ぶと良いでしょう。

ドア
浴室のドアは「開き戸」「折り戸」「引き戸」の3タイプに大別されます。
開き戸や折り戸は、十分なスペースがないときちんと開くことができないので、浴室が狭い場合は掃除がしにくくなる可能性もあります。また、折り戸は複雑な構造となっているため、汚れが溜まりやすいのがデメリットです。
引き戸は、万が一、浴室の中で人が倒れてしまってもすぐに開けられ、また、浴室の内外どちらのスペースも圧迫しないという魅力があります。
なお、ドアに付いているパッキンはカビやすいものなので、これを利用していないドアを選ぶことをおすすめします。もしくは防カビ性を持つパッキンを使ったものを選びましょう。

2.リフォームを成功させるために、押さえておきたいポイント

10年後、20年後を見据えて
年齢を重ねると「段差」がネックになってくる場合もあります。そのため、出入り口の段差はリフォーム時に、なくせる場合はなくすと良いでしょう。
ただ、浴室内には逆に段差を設けた方が良いとされています。高い段差を乗り越えることが難しくなったり、足元の安定性が悪くなったりした人であっても「まず段差に足を置き、その後でさらに深いところに足を下す」というやり方で浴槽に入ることができるからです。段差がある側に手すりをつけておくと、イスのような形で使うこともでき、また、危険を伴う水の中での移動もスムーズに行えます。
また、先にも取り上げた通り、浴室は非常に滑りやすい場所です。水や石けんなどが床に散っていることもあり、転倒しやすい条件が揃っています。そのため、床材は滑り止め加工を施したものを選んだり、手すりを付けたりするなどの工夫をしたいものです。

温度差などのリスクを考える
浴室は体の汚れを落とすだけでなく、体を温める役割も担う部屋です。そのため、熱が逃げにくいスペースを作る必要があります。保温性の高い素材を使うとともに、浴室用暖房設備を付けるなどの工夫も検討しましょう。また浴室用暖房は、カビの発生を抑制する効果もあります。
また「暖かい浴室」を作ることは、ヒートショック(急激な温度変化によって引き起こされる症状で、血管の疾患を招く)のリスクを下げることにも役立ちます。脱衣所の温度にも気を配り、暖房の導入などを考えましょう。

定期的にパーツをチェックする
シャワーヘッドやホースは、なかなか普段は意識をしない部分です。しかし完全に水を切ることが難しいこのパーツは、カビが生えやすい状況にあります。
重曹などを使って定期的に掃除するとともに、3年に1度程度のスパンで交換をすることも考慮したいものです。

3.まとめ

毎日念入りに掃除をしなくても、お風呂上りに40℃くらいのお湯をぐるりと浴室に一周かけるだけでも、ある程度清潔さを維持することができます。さらに、1年に1度の大掃除や3年に1度のパーツの交換を行えば、過ごしやすくリラックスできる浴室を作ることができるでしょう。浴室を考える際はデザインに目が行きがちですが、このような「掃除のしやすさ」に目を向けることも大切です。
そして、納得できるリフォームを実現するためには、まずは専門家への相談がおすすめです。素人では気が付かないところにも目が行き届き、最適なアドバイスをしてくれます。
リフォーム会社を選ぶ際は、相談のしやすさはもちろん、パック料金を用意している会社や、何かあったときのためにも、アフターフォローのしっかりしている会社を選ぶと安心です。

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