1. 浴室の大掃除で役に立つアイテム
<おすすめの洗剤>
中性洗剤、クエン酸、カビ取り剤、酸素系漂白剤など
<おすすめの掃除道具>
バスブラシ、柔らかいスポンジ、キッチンペーパー、ラップ、ゴム手袋など
浴室でオールマイティに使えるのが、浴室用洗剤などの中性洗剤です。軽い汚れであれば、水垢から皮脂汚れまでさまざまな性質の汚れに使えます。
中性洗剤で落ちない汚れがあれば、水垢にはクエン酸、皮脂汚れやヌメリには酸素系漂白剤のつけ置きなど、汚れの性質に合わせた洗剤を使いましょう。またカビは表面をこすっただけでは落としきれないことも多いので、カビ取り剤でしっかりと退治することが大切です。
汚れの種類 | 特徴 | 洗剤 |
---|---|---|
水垢・石鹸カス | ・壁や床の白くザラザラした汚れ ・蛇口や鏡のウロコ状の汚れ |
中性洗剤・クエン酸 |
皮脂汚れ | ・皮脂に、雑菌やホコリが混じってヌルつく汚れ ・壁の低いエリアや浴槽、排水口など |
中性洗剤・酸素系漂白剤 |
ピンク汚れ | ・ヌメリのあるピンク色の汚れ ・床や壁の目地、シャンプーボトルの底、排水口周りなど |
中性洗剤・カビ取り剤 |
黒カビ | ・ピンク汚れと同じような高湿度で汚れの多い場所に出やすい ・深く根を張っていることもあるのでカビ取り剤を |
カビ取り剤 |
汚れの種類 | 特徴 | 洗剤 |
---|---|---|
水垢 石鹸カス |
・壁や床の白くザラザラした汚れ ・蛇口や鏡のウロコ状の汚れ |
中性洗剤 クエン酸 |
皮脂汚れ | ・皮脂に、雑菌やホコリが混じってヌルつく汚れ ・壁の低いエリアや浴槽、排水口など |
中性洗剤 酸素系漂白剤 |
ピンク汚れ | ・ヌメリのあるピンク色の汚れ ・床や壁の目地、シャンプーボトルの底、排水口周りなど |
中性洗剤 カビ取り剤 |
黒カビ | ・ピンク汚れと同じような高湿度で汚れの多い場所に出やすい ・深く根を張っていることもあるのでカビ取り剤を |
カビ取り剤 |
2. システムバスの大掃除の手順
システムバスは目地が少なく、汚れ落ちがよい素材が使われていることも多いもの。基本的には中性洗剤をメインに使って掃除をしながら、ポイントでカビ取り剤や酸素系漂白剤などを使うのがおすすめです。
2-1. 浴槽でお風呂グッズをつけ置き
浴槽は皮脂汚れがメインなので、中性洗剤で丸洗いすればOK。ただしご家庭によっては浴槽のフタやお子様のおもちゃなど、洗わなければならないお風呂グッズがたくさんあることも。その場合は酸素系漂白剤を使って、浴槽とお風呂グッズをまとめてつけ置きすると、汚れを落としやすくなります。
- 浴槽にお湯を張り、酸素系漂白剤300〜500g程度を溶かす。
- 浴槽のフタ・イス・洗面器・おもちゃなどをいっしょに入れて、20分程度つけ置き。
- 残った汚れをスポンジで軽くこすり、水で洗い流す。
今後の掃除を楽にするには、お風呂グッズはなるべく浮かせて収納しましょう。磁石付きフックやバスラックを使って壁に固定すると、シャンプーボトルの底などのピンク汚れがつきにくくなります。すべての浴室壁に磁石がつくわけではありませんが、一見プラスチックの壁に見えても中に鋼板が入っていて磁石が使えることもありますので、一度お試しください。
2-2. エプロン内部の掃除
システムバスのなかで特にカビや汚れがたまりやすいのが、エプロン内部です。浴槽側面のカバー(エプロン)を外して、内部を洗いましょう。
まずはエプロン内部にたまった、髪の毛やホコリなどの大きなゴミをシャワーで洗い流します。カビが生えていたらカビ取り剤をスプレーして、一定時間おいたあと、水で十分にすすぎましょう。最後にエプロン自体も洗ったら、元通りに取り付けます。
エプロンの外し方や取り付け方はメーカーによって異なるため、取扱説明書でご確認ください。また型番によっては、エプロンが外せないものもあります。
2-3. 天井・壁・床の掃除
システムバスの天井・壁・床の掃除は、基本的には中性洗剤を使用します。スポンジで丸洗いをしたり、手が届きにくい天井は柄の長いフロアワイパーなどを使うと便利。効率よく汚れを落とすには「天井→壁→床」と高い位置から掃除していくのがコツです。
2-4. 鏡・水栓・シャワーヘッドの掃除
鏡や水栓についた白い水垢は、水道水のミネラル分が固まったアルカリ性の汚れです。軽い水垢なら中性洗剤でこするだけで落ちることもありますが、しつこい水垢には「クエン酸パック」がおすすめ。シャワーヘッドに水垢がたまっている場合は、クエン酸水でつけ置きすると落ちやすくなります。
- 水垢にクエン酸スプレー(水200mL+クエン酸小さじ2杯程度)をたっぷりと吹きかける。
- キッチンペーパーとラップで覆ってパックし、20〜30分放置する。
- ゆるんだ水垢をスポンジでこすり、水で洗い流す。
- 洗面器にお湯をためて、クエン酸大さじ1杯程度を溶かす。
- シャワーヘッドを1時間くらいつけ置きする。
- 浮いてきた汚れを歯ブラシでこすって、水洗いする。
注意点として、クエン酸とカビ取り剤を同時に使うのは厳禁です。有毒ガスが発生することがあるので、別日に分けて使いましょう。
2-5. 排水口の掃除
お風呂の排水口には、髪の毛・石鹸カス・皮脂などがたまってヌルヌルした汚れがつくことがあります。嫌な臭いがしてくることもあるでしょう。排水口はパーツを外して中性洗剤で洗い、カビがひどければカビ取り剤を使うのがおすすめです。
3. 在来工法浴室の大掃除の手順
タイル張りの在来工法浴室は、目地部分にカビが生えやすいため、カビ取り剤をうまく使うのがポイントです。
3-1. 浴槽の掃除
浴槽は中性洗剤と柔らかいスポンジで丸洗いするのが基本です。ステンレス浴槽のもらいサビがあれば、市販のステンレスクリーナーを使ったり、粒子の細かいクリームクレンザーで磨くとよいでしょう。
3-2. バランス釜の掃除
バランス釜とは、浴槽の横についているタイプの給湯器のこと。濁ったお湯が出てくる場合など、配管内が汚れていることがあるので、月1回など定期的に掃除をしましょう。
バランス釜には1つ穴・2つ穴の2種類があり、それぞれ専用の風呂釜洗浄剤が市販されています。内部に入れてつけ置きし、追い焚き機能や水の勢いを使って汚れを押し出す仕組みです。
3-3. 浴槽下の掃除
在来工法浴室では、浴槽やバランス釜の下に隙間があって、スポンジで奥まで洗おうとしてもなかなか手が届かないことも。その場合は、酸素系漂白剤を使ってつけ置きする方法があります。
- 洗面器1杯のお湯に、酸素系漂白剤を大さじ3〜4杯程度溶かす。
- ①を浴槽下に流して、しばらく放置する。
- 最後に、大量の水で洗い流す。
また高圧洗浄機をお持ちの場合は、水圧で汚れを吹き飛ばすように洗い流すのも有効です。
3-4. タイル目地のカビ取り
壁や床のタイル目地には、黒カビが発生してなかなか取れないことも。カビ取り剤をスプレーしたあと、ラップなどを使ってパックして5分程度放置すると落ちやすくなります。壁に塗ったときに垂れにくい、ジェルタイプのカビ取り剤も市販されています。
3-5. 鏡・水栓・シャワーヘッドの掃除
鏡や水栓には、水道水に含まれるミネラル分が白く固まった水垢がこびりつくことがあります。ガンコな水垢には「クエン酸パック」、シャワーヘッド水垢にはつけ置きがおすすめです。
- 水垢にクエン酸スプレー(水200mL+クエン酸小さじ2杯程度)をたっぷりと吹きかける。
- キッチンペーパーとラップで覆ってパックし、20〜30分放置する。
- ゆるんだ水垢をスポンジでこすり、水で洗い流す。
- 洗面器にお湯をためて、クエン酸大さじ1杯程度を溶かす。
- シャワーヘッドを1時間くらいつけ置きする。
- 浮いてきた汚れを歯ブラシでこすって、水洗いする。
3-6. 排水口の掃除
排水口で髪の毛やヘドロ状の汚れが絡み合うと、排水口の詰まりの原因に。目皿の汚れはこまめに取り除き、定期的にパーツを外して中性洗剤で丸洗いしましょう。カビがひどいときは、カビ取り剤をスプレーして洗い流します。
4. まとめ
浴室の汚れはためればためるほど大掃除が大変に。浴室をキレイに保つには、大掃除のあと定期的に掃除をすることが大切です。入浴後に浴室全体を水で流し、水切りワイパーでなるべく水滴を落としておくと、カビやヌメリも発生しにくくなります。浴室暖房器や換気扇は、定期的にフィルター掃除を行いましょう。フィルターに汚れがたまったまま放置すると風量が低下したり、カビやニオイの原因になることがあります。
また、浴室は経年劣化とともに汚れ落ちが悪くなり、掃除が大変になってきます。「タイル目地のカビがなかなか落ちない」「排水口から嫌なニオイがする」など気になることがあれば、浴室リフォームも検討されるとよいでしょう。特にタイル張りの在来工法の浴室は、最新式のシステムバスに交換することで、清掃性がぐんとアップします。