対面キッチンと女性

キッチンのレイアウトを変更したい!定番パターンや注意点は?

2022.12.27

「なんだかキッチンが暗くて…」「キッチンからテーブルまで遠くて不便」そんなお悩みは、キッチンのレイアウトを変更するリフォームで改善できるかもしれません。しかし住宅の構造によっては、希望したレイアウトに変更しづらいケースもあるので注意が必要です。今回はキッチンのレイアウト変更のパターンや、リフォームを計画するときの注意点をご紹介します。

1. キッチンのレイアウト変更はできる?

キッチンの場所や向きを変えるときは、排水管の勾配や排気ダクトのルートなどで制約がでてくることがあります。リフォームの自由度は戸建て住宅とマンションでも変わってくるため、それぞれ注意点を見ていきましょう。

1-1. 戸建て住宅

戸建て住宅では、比較的自由にキッチンの位置を動かせることが多いでしょう。

床下の排水管には、スムーズに水が流れるための必要勾配が定められています。床下のフトコロの高さによっては、基準となる勾配を確保できず、希望の位置までキッチンを移動できないことがあります。戸建て住宅では床下のフトコロに高さがあるケースが多いため、マンションに比べるとキッチンの移動はしやすいでしょう。

キッチンの位置が変われば、レンジフードの位置や排気ダクトのルートの検討も必要です。料理中に出たニオイや煙はレンジフードから排気ダクトを通って、外壁の換気口から屋外へと排出される仕組みです。戸建て住宅では外壁に新たな穴を開けてレンジフードの位置を変えることもありますが、大掛かりな工事になるため、今までの換気口まで排気ダクトを伸ばしてレンジフードをつなぐ方法なども検討されるとよいでしょう。その場合は換気口からレンジフードの間にある梁が邪魔にならないか確認が必要です。

1-2. マンション

マンションでは、キッチンのレイアウト変更に制約がでやすいので気をつけましょう。

マンションのキッチンから出ている排水管は、床下を通ってパイプスペースの共用配管につながる仕組みです。共用排管の位置は変えられないため、基準となる排水勾配を確保するために、キッチンの移動距離が限られることがあります。

床材とコンクリートの間にスペースがある「二重床」の場合、キッチン側の排水管の端からパイプスペースまでの高低差も確保しやすいので、比較的キッチン移動のハードルは低め。一方、コンクリートに直接床が張られている「直床」という構造や、二重床でも床下で排水管の勾配が取れない場合は、キッチンを希望の場所へ動かせないことがあります。キッチンを大きく移動させなくてすむレイアウトを考えたり、床の高さを上げて配管スペースをつくるなどの工夫でリフォームを成功させられることもあるでしょう。ただし床の高さを上げると、室内に段差ができたり天井高が低くなったりするため注意が必要です。

また、外壁の換気口とレンジフードの間にある梁が邪魔をして、排気ダクトをつなぐのが難しいケースも。キッチンを移動させるときは、排気ルートが無理なくとれるかも要確認です。マンションでは管理規約でリフォーム内容に制約がでることもあるため、こちらも事前にチェックをしましょう。

2. L型キッチンのお悩みを解消するレイアウト変更

L型キッチンでは「コーナー部分を活用しにくい」「キッチンスペースが窮屈に感じる」といったお悩みをよく耳にしますが、L型からI型に変更することでキッチンスペースにゆとりができ、ご夫婦や親子でキッチンに並んで作業しやすくなるかもしれません。位置移動なくL型からI型に変える場合は、配管やレンジフードの位置も大きく変わらず、比較的実施しやすいリフォームともいえるでしょう。

2-1. L型キッチンのメリット・デメリット

L型キッチンとは、シンク・コンロ・調理スペースをL字型に配置したキッチンです。

L型キッチンのメリットは、体の向きを変えるだけでシンクとコンロが使えること。しかしI型に比べると広い設置スペースが必要で、コンパクトなキッチンだと少し窮屈に感じたり、複数人での作業がしづらかったりするデメリットもあります。

キャビネットが2方向にあるのでたくさんの物が収納できそうに見えますが、コーナー部分がうまく活用できないというお悩みをもたれることも少なくありません。

2-2. I型キッチンのメリット・デメリット

I型キッチンとは、コンロ・シンク・調理スペースが横一列に並ぶレイアウトです。

L型キッチンをI型のレイアウトへ変更すると、窮屈な印象があったキッチンにゆとりが生まれることも。直線でシンプルなレイアウトなので、コンパクトなキッチンにも向いています。

L型からI型になるとキッチン自体は小さくなるので「物が入りきらないのでは?」と心配されるかもしれません。しかし最新のシステムキッチンは収納力がぐんとアップ。既存のキッチンが開き扉の場合、引き出し収納を選べば、よりたくさんの物を収納できることもあります。

3. 壁付けキッチンのお悩みを解消するレイアウト変更

壁付けキッチンで「家族に背を向けたまま料理をするので寂しい」とお悩みの方は、家族と会話しながら料理ができる対面キッチンへのリフォームを検討してみましょう。壁付けから対面に変更するときは、排水管や排気ダクトのルートがとれるか、動線が確保できるかなどの確認が必要です。

3-1. 壁付けキッチンのメリット・デメリット

壁付けキッチンとは、キッチンの正面が壁に接しているレイアウトです。

キッチンと壁の間に空間がいらないので、限られたスペースを有効活用できるのがメリット。キッチンの後ろにダイニングテーブルを置くなど、スペースを広く使うこともできます。

壁を向いて集中して作業したい方にはぴったりのレイアウトですが、基本的にリビング・ダイニング側に背を向けて作業するため寂しく感じることも。料理中にお子様から目を離すことになったり、友人を呼んでおもてなしをしづらかったりと、ライフスタイルに合わないこともあるでしょう。

3-2. 対面キッチンのメリット・デメリット

対面キッチンとは、リビングやダイニング側を向いて作業するレイアウトです。

リビング側にいる家族と会話したり、テレビを見ながら料理できるのがメリット。壁付けキッチンに比べると、視野が広がって開放感のあるLDKをつくれます。家事をしながらお子様の様子に目を配れるので、ファミリー層にも人気です。

注意点は、キッチンの背面に通路幅や背面収納のスペースが必要になること。一般的に壁付けキッチンよりも広いスペースが必要なため、レイアウト変更できるかリフォーム会社に相談しましょう。

4. クローズドキッチンのお悩みを解消するレイアウト変更

個室タイプのクローズドキッチンは、壁に囲まれて暗く閉鎖的に感じがち。開放的なオープンキッチンにリフォームしたいと希望される方も多くいらっしゃいます。リフォーム方法としては、間仕切り壁や吊り戸棚を撤去してオープンなレイアウトに変える方法が考えられるでしょう。

4-1. クローズドキッチンのメリット・デメリット

クローズドキッチンとは、リビングやダイニングとの間に壁や扉があるレイアウトです。

キッチンが壁に囲まれているので、リビングへの煙やニオイ漏れが気になりにくいのがメリット。キッチンが散らかっていても、来客時は壁が目隠しの役割をしてくれますし、扉がある場合は閉めるだけですっきりと見えます。

ただしLDKが一体化した間取りに比べると、暗さや圧迫感がでやすいのが難点。リビングの家族とコミュニケーションがとりづらい、配膳や片付けがしづらいなどのデメリットもあります。

4-2. オープンキッチンのメリット・デメリット

オープンキッチンとは、リビングやダイニングと壁で遮られていないレイアウトです。

壁がないので光がよく入って、明るく広々としたキッチンに。キッチンで料理や洗い物をしながら、リビングにいる家族や友人と会話しやすいのもメリットです。

オープンキッチンのデメリットは、キッチンの手元や作業スペースがリビングから見えやすいこと。収納力が高いシステムキッチンを選んで片付けやすくしたり、手元を隠せるような腰壁をつけるなどの工夫をされるとよいでしょう。

5. まとめ

住宅の構造によっては配管やダクトの都合上、希望するキッチンのレイアウトが叶えられないこともあります。床下や壁内の状況はご自身で判断するのが難しいので、まずはどのようなレイアウトが叶えられそうかリフォーム会社に相談してみるのがおすすめです。もし希望のレイアウトが難しくても、床の高さを変えたりキッチンの交換や別パターンのレイアウトなどさまざまなアイデアで悩みが解消することもあります。

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