タンクレストイレ

リフォームで節約!節水・節電型トイレのメリットや注意点

2023.06.29

トイレは経年とともに汚れやすさなど気になってきますが、便器が割れたわけではないし……と長くフォームせずに使っているご家庭もあるかと思います。しかし古いトイレは流すときに大量の水が必要だったり、暖房便座や温水シャワーに思いのほか電力を消費していたりと、無駄な光熱費がかかっていることも。最新のトイレに交換するとデザイン性やお掃除のしやすさが向上するだけでなく、節水・節電できるという大きなメリットがあります。そこで今回は節水・節電型トイレのメリットや注意点、リフォームのポイントなどをご紹介します。

1. 節水・節電型トイレにリフォームするメリット

1-1. 少量の水で洗い流せる

節水型トイレは少ない水で流せるため、水道代を節約できるのが大きなメリット。例えば、従来の便器は1回あたり約13Lの水が必要でしたが、TOTOのKQシリーズは1回あたり4.8Lと、約1/3の水で流すことができます。10年間の水道代を比較すると、従来品に比べて約14万2,000円の節約になります。(※1)

※1 従来品C720Rとの比較。4人家族が1日に大1回・小3回を使用した場合。上下水道単価は265円/m3(税込)で試算。
参考:https://saas.actibookone.com/content/

1-2. 暖房便座に使う電力を抑えられる

便座を温められる暖房便座を使うと冬のトイレも快適になりますが、1日のうちトイレに座っている時間はごくわずか。トイレを使っていない時間もずっと便座を温め続けると、無駄な電力がかかってしまいます。暖房便座に使う電力を抑えられるのも、最新のトイレにリフォームする大きなメリットです。

例えば「瞬間暖房便座」は人の動きをセンサーで検知して、使うときだけ便座をすばやく温めることで、電気代を大幅カット。またタイマー設定で、外出中や深夜など長時間トイレを使わないときに、自動で暖房便座をオフできる商品もあります。便座やフタの保温性が高いトイレなら、一度温めた便座から熱が逃げにくいため、さらに省エネ効果が高まります。

1-3. 温水シャワーに使う電力を抑えられる

用を足したあとに温水で洗浄できる温水洗浄便座。このお湯を温めるのにも多くの電力を消費するため、節電型トイレを選ぶと毎月のコストを大幅に抑えることができます。

お湯を温める仕組みは「貯湯式」と「瞬間式」の2種類。両者のうち電気代が安いのは、使うときだけすばやくお湯をつくる「瞬間式」です。年間電気代を比べてみると、瞬間式は貯湯式より約3割電気代が安くなります。(※2)

貯湯式 瞬間式
温水をつくる
仕組み
タンクに貯めた
お湯を保温し続ける
洗浄時に瞬間的に
お湯をつくる
TOTO KQシリーズ+シャワートイレ
TCF8FK57
年間電気代:約4,296円
KQシリーズ+シャワートイレ
TCF8FM46
年間電気代:約3,024円
LIXIL アメージュ便器+シャワートイレ
CWRG1
年間電気代:約4,430円
アメージュ便器+シャワートイレ
CWRAA2
年間電気代:約3,456円
Panasonic NEWアラウーノV
年間電気代:約4,900円
アラウーノL150K
年間電気代:約2,200円

貯湯式 瞬間式
温水を
つくる
仕組み
タンクに貯めた
お湯を保温し続ける
洗浄時に瞬間的に
お湯をつくる
TOTO KQシリーズ
+シャワートイレTCF8FK57
年間電気代:
約4,296円
KQシリーズ
+シャワートイレTCF8FM46
年間電気代:
約3,024円
LIXIL アメージュ便器
+シャワートイレCWRG1
年間電気代:
約4,430円
アメージュ便器
+シャワートイレCWRAA2
年間電気代:
約3,456円
Panasonic NEWアラウーノV
年間電気代:
約4,900円
アラウーノL150K
年間電気代:
約2,200円
※2 電力料金目安単価27円/kWhで算出。電力会社や使用条件によっても異なる。
参考:https://saas.actibookone.com/content/

2. 節水・節電型トイレの汚れや詰まりは大丈夫?

最新トイレでは、渦を巻きながら勢いよく流すなど、少ない水でも効率よく汚れを洗い流せる工夫がされています。従来のトイレはフチ裏の複数の穴から縦方向に水を流していたので、縦に筋状の水アカ汚れが残りやすいというデメリットがありましたが、渦を巻くように流せばそのような筋状の汚れはつきにくくなります。

また便器に汚れがつきにくい表面加工が施されているのもポイントです。従来の陶器はツルツルして見えますが、拡大してみると表面に細かい凹凸があり、汚れがこびりつく原因になっていました。そこで最新トイレでは汚れがこびりつきにくい有機ガラス系の素材を使ったり、特殊な層で陶器をコーティングしたりすることで、少ない水を流すだけでツルンと汚れが落ちやすくなっています。

ただし流れる水が少ないということは、一度に大量のトイレットペーパーを流すと詰まりの原因になりやすいということ。トイレットペーパーや汚物の量が多く、1回で流し切れなかった場合は、少し時間をおいてからもう1度流すことが推奨されています。もしトイレが詰まってしまった場合は、そのまま水を流すのはNG。市販のラバーカップなどを使って詰まりを解消してから使用しましょう。

TOTO セフィオンテクト
LIXIL アクアセラミック
Panasonic スゴピカ素材(有機ガラス系)

3. トイレのリフォームを成功させるポイント

ここまで見てきたように、最新式のトイレは節水・節電機能に優れています。それだけでなくデザイン性や必要な機能なども考えてトイレを選びましょう。

例えばタンクレストイレを選べば、圧迫感がなくすっきりとしたトイレ空間に。同じタンクレストイレでも、丸みがあるデザインと、シャープなデザインとでは印象が変わります。タンクレストイレにするとタンク上の手洗いがなくなるので、別途手洗い器の設置も検討されるとよいでしょう。

日々のお掃除にストレスを感じている方は、お掃除のしやすさに着目してトイレを選ぶのもおすすめです。温水シャワーのノズルの自動洗浄機能や便座のリフトアップ機能、フチがない便器など、最新トイレはお掃除がラクになる機能も充実しています。また便器を交換するなら、同じタイミングでトイレ内の壁や床などの内装もリフォームすると、無駄な費用や手間がかからず効率がよいでしょう。

4. まとめ

最新のトイレはただ水の量が減るだけでなく、汚れがつきにくい加工もされているため、少量の水で流しても清潔に保つことが可能です。また暖房便座や温水シャワーを使うご家庭では、余計な電力を使わない節電型のトイレを選ぶと、節約効果がアップします。

各メーカーからさまざまな機能をもったトイレが出ているので、リフォーム会社に相談するのがおすすめ。自分が気づかなかった発見があったり、最適なリフォームのアドバイスを受けられるでしょう。

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