リフォームを成功させる住宅設備機器の選び方（キッチン・バス）

キッチンリフォームは、家事動線を見直すチャンスです。「毎日の料理を少しでも楽に済ませたい」「もっと広い作業スペースで料理がしたい」などの希望があれば、キッチンのレイアウトを見直してもよいかもしれません。

キッチンのレイアウトは、次の4種類に大きく分けられます。

もちろん今と同じレイアウトで問題がなければ、そのままシステムキッチンのみ交換することもできます。しかし「L型キッチンで通路が狭いので、シンプルなI型に変更したい」「家族と会話しながら料理ができるペニンシュラキッチンにしたい」などの要望があれば、リフォームを機にレイアウト変更を考えてみてはいかがでしょうか。

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ご自宅の間取りや暮らしに合わせて、最適なサイズのシステムキッチンを選ぶことも大切です。サイズが合っていないと「キッチンが大きすぎて通路幅が狭い」「奥行が足りず作業スペースが狭い」など使いづらさを感じることがあります。

一般的なキッチンの奥行と間口（横幅）は、下表のとおりです。

通常、間口は15cm刻みでサイズ展開されていますが、メーカーによっては1mmや1cm単位でオーダーできることも。既存のキッチンと同じサイズを選ぶこともありますが、家族構成や動線を考えてサイズを大きくしたり小さくしたりすることもあります。

キッチンのワークトップの高さは「身長÷2＋5cm」に設定すると使いやすいと言われています。ワークトップが低すぎると前屈みになって腰に負担がかかりやすく、ワークトップが高すぎると肩や腕に負担がかかりやすいので、使いやすい高さを選びましょう。

※ワークトップの高さは2.5cm刻みや5cm刻みなど、メーカーや商品によって異なるため、身長から計算した目安の高さを選べない場合もあります。

システムキッチンは、同じメーカーでもいろいろな価格帯があります。

スタンダードなシステムキッチンは、素材や機能がシンプルで、お手頃な価格が魅力。ハイグレードのキッチンは、セラミックトップや収納力の高いキャビネットなど、選べる素材や機能が豊富です。最近はLDK全体をひとつの空間としてコーディネートすることも多いので、デザイン重視でハイグレードのキッチンが選ばれる場合もあります。

システムキッチンにはさまざまな便利なオプションがあり、どのようなオプションをつけるかによっても価格が大きく変わります。

代表的なオプションは次のとおり。ほしい機能やご予算に合わせて決めましょう。

オプションの内容は、メーカーやグレードによっても異なります。機能によってはハイグレードには標準搭載されており、スタンダードグレードではオプション対応となることも。内容をよく確認してシステムキッチンを選びましょう。

システムバスのサイズは4桁の数字と坪数で表されています。

・4桁の数字
「1616」「1624」といった4桁の数字は、システムバスの内寸。最初の2桁は奥行、後の2桁は間口を示しています。例えば「1624」であれば、システムバスの内寸が「奥行160cm×幅240cm」ということです。

・坪数
「1坪」「1.25坪」といった坪数は、設置スペースの広さを示しています。例えば1坪は「182cm×182cm」の大きさですが、実際には壁の厚みがあるので、浴室内は「182cm×182cm」よりも少し狭くなります。

一般的には浴槽が160cmくらいあると、ゆったりと足を伸ばして入浴しやすいといわれています。そのため足を伸ばしたいなら「1616」など奥行160cmのシステムバスが理想的です。同じ奥行き160cmでも「1618」など幅が広いシステムバスなら、洗い場を広めにとれるでしょう。

浴室リフォームでは、既存と同じサイズのシステムバスを選ぶのが基本です。しかし最近はもっと細かいサイズオーダーができたり、壁裏のデッドスペースを減らして浴室を拡張できたりするシステムバスも登場しています。今より広い浴室で入浴を楽しみたい場合は検討されるとよいでしょう。

システムバスにもスタンダードな商品と、ハイグレードな商品があります。

スタンダードなシステムバスは基本的な仕様が組み合わせられており、コストパフォーマンスが高いのが特徴。最近のシステムバスなら、高断熱浴槽や掃除しやすい床材、排水口なども含まれることが多いでしょう。

一方ハイグレードなシステムバスは、高級感のあるデザイン。そしてジェットバスやミストサウナ、浴室テレビなど、お風呂をもっと楽しめる機能が選べる場合もあります。

システムバスでは、商品ごとに標準仕様とオプションが決められています。オプションの内容はメーカーによって違うのでよく調べましょう。ハイグレードでは標準仕様として必ずついている機能が、スタンダードではオプション対応になる場合もあります。