給湯器のリモコン

電気温水器とは?エコキュートとの違いやお湯を沸かす仕組みを解説

2023.12.26

お風呂やキッチンの洗い物など、お湯を使うために必要なのが給湯器。ガスを使う給湯器や、電気を使う給湯器などいくつか種類があります。
オール電化の家でも使える給湯器の一種が「電気温水器」。同じく電気でお湯を沸かす「エコキュート」とは仕組みが違うのですが、どのような違いがあるのかご存知でしょうか。
今回は電気温水器の仕組み、そしてエコキュートとの違いについて詳しく解説します。今お使いの給湯器を交換したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

1. 電気温水器とは?エコキュートとの違い

電気温水器とエコキュートは、どちらも電気のエネルギーでお湯をつくる「電気給湯器」の一種。しかし両者は水を温める仕組みが異なります。それぞれの仕組みを見ていきましょう。

1-1. 電気温水器がお湯をつくる仕組み

電気温水器は、金属に電気を流すことで電熱ヒーターを発熱させて、水を温める仕組みです。一般的に沸かしたお湯は貯湯タンクに貯め、使うときまで一定の温度に保っておきます。簡単にいうと、電気ポットのようなイメージです。

1-2. エコキュートがお湯をつくる仕組み

エコキュートでは電熱ヒーターを使わず、空気中の熱エネルギーを回収して水を加熱する「ヒートポンプ技術」でお湯をつくります。まずは低温の冷媒に空気中の熱を移し、これをコンプレッサーで圧縮することで高温にします。その熱を水に移してお湯をつくったら、今度は冷媒を膨張させることで低温・低圧に戻します。このサイクルを繰り返してお湯をつくり、タンクに貯めて使う仕組みです。空気中の熱エネルギーを活用することで、わずかな電気でお湯を沸かすことができます。

内部リンク:https://reform.edion.jp/blog/blog008/

2. 電気温水器とエコキュートの比較

2-1. 機器の導入費用:電気温水器が安い

電気温水器とエコキュートを比べると、最初に機器を導入するときのコストが安いのは電気温水器です。商品によっても本体価格は違いますが、設置費を合わせた金額を比較すると、電気温水器のほうが10〜25万円程度安くなります。

本体価格+設置費のめやす(2〜4人向け・370L)
電気温水器 約40〜48万円
エコキュート 約58〜65万円
参考:積算資料ポケット版リフォーム編2023より

本体価格+設置費のめやす
(2〜4人向け・370L)
電気温水器 約40〜48万円
エコキュート 約58〜65万円
参考:積算資料ポケット版リフォーム編2023より

2-2. 光熱費:エコキュートが安い

機器の導入費用は電気温水器の方が安いですが、エコキュートは一旦導入すればその後ずっと安い電気代で使うことができます。なぜならヒートポンプ技術で空気中の熱も活用することで、電気温水器よりもはるかにエネルギー効率が高くなるからです。Panasonicの試算によると、エコキュートの年間ランニングコストは電気温水器の約1/4と、かなりの差があります。(※)

仮に電気温水器の電気代が年間16万円、エコキュートの電気代が年間4万円 とすると、年間の差額は12万円。機器の導入費用の差額が10〜25万円あったとしても、1〜2年ほどで回収できる計算です。

※家庭用ヒートポンプ給湯器HE-JPU37LQSと電気温水器DH-37G5QUを比較した場合。運転モードはおまかせ節約、外気温と給水温度は東京地区、給湯負荷はJIS C 9220の年間給湯保温モード熱量、電気料金は2023年7月の東京電力エネジーパートナー「スマートライフL」で燃料調節額は除き基本料金は含まずシミュレーション。
https://sumai.panasonic.jp/hp/2point/2_3.html

2-3. 最新機能:エコキュートが充実

電気温水器に比べると、エコキュートは種類が豊富で、選べる機能がたくさんあります。

例えばお風呂の配管を自動で洗浄する機能や、LEDで除菌する機能がついていれば、頻繁に配管掃除をしなくてもきれいな状態を保ちやすくなります。スマートフォンアプリと連携して外出先から湯はりや追い焚きができる機能があると、寒い日や雨で濡れた日など、帰ってすぐ入浴したいときにとても便利です。

またエコキュートは沸かしたお湯をタンクに貯めて使うので、無駄な光熱費をかけないためにはお湯をたくさん沸かしすぎないことが大切です。逆にお湯が少なすぎると沸き増ししなければならないため、それも経済的ではありません。AIがお湯の使用状況を学習して、どのくらいのお湯が必要か判断する機能がついたエコキュートなら、極力無駄なエネルギーをかけずに運転できるでしょう。さらに残り湯の熱を貯湯ユニットに回収し、翌日の給湯に再利用することで、従来のエコキュート以上に省エネが実現できる商品も発売されています。

3. まとめ

電気温水器の寿命は約10〜15年、ガス給湯器は約10年が目安です。「お湯がぬるい」「お湯がタンクから漏れる」「エラーが頻発する」などの不具合がでたら交換を検討しましょう。光熱費を節約したいなら、エコキュートに交換するのがおすすめです。機器の導入費用は電気温水器よりも高めですが、年間の光熱費がぐっと抑えられます。

エコキュートを導入するなら、エアコンの室外機のような形をしたヒートポンプユニットに加え、お湯を貯めるタンクを設置しなければなりません。屋外に広めの設置スペースが必要になりますが、最近は奥行きの狭いスペースにも置ける薄型タンクなどの選択肢もあります。以前は導入が難しかったご家庭でも、現在のエコキュートなら設置可能になっているケースもありますので、一度リフォーム会社に相談してみましょう。

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