1. ウッドデッキを設置するメリット
ウッドデッキはまるで第二のリビングのように、お子様やペットの遊び場、ホームパーティー、DIYスペースなどさまざまな用途で活躍します。屋外へスペースを広げることで、開放感のある空間づくりができるのもメリットです。間取りによっては、玄関や勝手口から庭へ出るよりも、リビングからウッドデッキへ出たほうがスムーズなことも。洗面脱衣所から近い場所にウッドデッキをつくれば、洗濯物を干すのにも便利です。
2. 天然木と人工木のウッドデッキの違い
ウッドデッキの素材は、天然木と人工木の2種類。天然木より人工木のウッドデッキのほうが価格は高めですが、耐久性が高く塗装などのメンテナンスの手間が必要ないなどのメリットから、一般的には人工木がおすすめです。実際に、天然木のウッドデッキのメンテナンスが大変で、人工木に交換したいと相談される方も多くいらっしゃいます。
天然木 | 人工木 | |
---|---|---|
リフォーム費用の 目安(※) |
約15万円〜 | 約23万円〜 |
特徴 | 木ならではの風合い メンテナンスの手間がかかる |
ささくれや腐食の心配がない 塗装などのメンテナンスの手間がかからない |
天然木 | 人工木 | |
---|---|---|
リフォーム費用の目安(※) | 約15万円〜 | 約23万円〜 |
特徴 | 木ならではの風合い メンテナンスの手間がかかる |
ささくれや腐食の心配がない 塗装などのメンテナンスの手間がかからない |
※1.5間×6尺程度のサイズのウッドデッキの場合で、材料費+工事費を含む。天然木はウリン材を想定した価格。
出典:GAZON|ウリン材 ウッドデッキ施工価格表、エディオンリフォームラインナップ(エクステリア)
2-1. 天然木
天然木とは、その名のとおり本物の木材からつくられたウッドデッキのこと。木ならではの自然な風合いを味わえますが、表面にささくれができることがあるので、特に小さなお子様やペットのいるご家庭は手や足を怪我しないように注意が必要です。
また天然木は定期的な塗装で雨風から保護する必要があるため、なるべくお手入れを楽にしたい方や忙しくて時間のとれない方には不向き。DIYが趣味な方や、お手入れ作業自体を楽しめる方、経年による色合いの変化を楽しみたい方におすすめです。
天然木のなかでもアコヤなど柔らかい針葉樹はソフトウッド、ウリンやイペなど硬い広葉樹はハードウッドと呼ばれます。ソフトウッドは柔らかく加工しやすいですが、耐久性に欠けており、衝撃や腐食でボロボロになりやすいのが難点。雨や紫外線にさらされるウッドデッキには、長持ちするハードウッドを選ぶことが多いです。ただしハードウッドはソフトウッドに比べると価格は高めになります。
2-2. 人工木
樹脂などを使って、人工的に木材に似せてつくられたウッドデッキもあります。天然木のようなささくれができず、腐食やシロアリ被害の心配も少ない点が大きなメリット。メンテナンスを楽にしたい方や、なるべくウッドデッキを長持ちさせたい方には、断然人工木がおすすめです。
木の温もりや香りは感じられませんが、デザインが天然木にかなり似ているものも販売されています。天然木に比べると夏は表面が高温になりやすいので、シェードなどで日差しを遮るのもよいでしょう。熱が伝わりづらい加工がされており、表面が高温になりにくい人工木のウッドデッキもあります。
3. 天然木のウッドデッキのお手入れ方法
天然木のウッドデッキの場合、再塗装が年に1回程度必要となります。古い塗料をやすりなどで削り表面をきれいにした後、塗料を何度か塗り重ねます。塗料を乾燥させるのにも時間がかかるため、天候や季節を考慮したお手入れが必要です。DIYが好きな方はよいですが、面積が広いので自分で塗装するのは想像以上に大変という声もあります。
またウッドデッキの上に落ち葉や土埃がたまり、雨水で濡れた状態が続くと、木が腐りやすくなります。こまめにホウキで掃いたりデッキブラシで水洗いしたりと清潔に保つことで劣化を防ぎ、天然木でもウッドデッキを長く使うことができます。
4. 人工木のウッドデッキのお手入れ方法
人工木のウッドデッキは素材自体に色をつける顔料が混ぜてあるので、再塗装は必要ありません。
ただし使っているうちに天然木と同様に落ち葉や土埃がたまったり、汚れがついたりはするので、簡単なお手入れは必要です。さっと水洗いをしたり、落ちにくい汚れはデッキブラシや中性洗剤を使ったりするとよいでしょう。
5. ウッドデッキのリフォーム工期
天然木を使ってオリジナルのウッドデッキをつくる場合は、工事に3〜5日程度かかります。同時に手すりや屋根をつくるなら、もう少し長くなることもあるでしょう。
人工木の床板や、骨組みとなる部材がキットになって販売されているタイプなら、リフォーム期間は最短1日です。各部材のカットや細かな調整が必要なく、骨組みを組み立てて床板を固定するだけで完成します。
6. まとめ
人工木は本体価格が高めですが、簡単なメンテナンスで長く使うことができます。リフォーム期間も最短1日と、ウッドデッキがある憧れの暮らしが手軽に叶えられるのもメリットです。日差し対策のシェードや目隠し対策のフェンスなどを含めて、エクステリアをトータルコーディネートすると、より快適な住まいにリフォームすることができるでしょう。まずはエクステリアに対応している近隣のリフォーム会社を探して、予算内でどのようなリフォームができるのか相談するのがおすすめです。