エコキュート

省エネ性の高いエコキュートはどうやって選ぶ?最新の基準を解説

2024.04.30

省エネ性能が高く、光熱費が抑えられる給湯器として人気が高いエコキュート。多くのメーカーから商品がでていますが、実はどの商品を選ぶかによって、エネルギーや光熱費の削減量が変わってきます。今回は省エネ性の高いエコキュートを選ぶポイントについて解説するので、給湯器の買替えを検討中の方は参考にしてください。

1. エコキュートとは?

エコキュートとは、ガスではなく電気でお湯を沸かす給湯器です。空気中の熱をうまく取り込むことで、効率よくお湯を沸かします。沸かしたお湯はタンクにためて使うので、災害で水道が止まってしまったときの備えになるのも魅力です。

2. ポイント1:年間給湯保温効率(年間給湯効率)が高い

エコキュートの省エネ性能を判断するときは、カタログの「年間給湯保温効率」もしくは「年間給湯効率」をチェックしましょう。どちらも給湯や保温にどのくらい電力を消費するかを示した数字です。

2-1. 年間給湯保温効率とは?

年間給湯保温効率とは、1年間の「キッチン・洗面・お風呂でお湯を沸かすとき」と「お風呂を保温するとき」に、どのくらいの電力を使うかという数字です。年間給湯保温効率が高いほど、少ない電力でお湯が沸かせて省エネ性が高いことがわかります。

2-2. 年間給湯効率とは?

年間給湯効率とは、1年間の「キッチン・洗面・お風呂でお湯を沸かすとき」に、どのくらいの電力を使うかという数字です。風呂保温機能がついていないエコキュートの場合は、年間給湯効率で判断します。年間給湯効率が高いほど、省エネ性が高いことがわかります。

3. ポイント2:2025年度の目標基準値の100%に達している

では、どのくらい年間給湯保温効率・年間給湯効率が高ければ、十分な省エネ性能があるといえるのでしょうか。日本では「省エネ法」で年間給湯保温効率の目標基準値と達成年度が定められており、その達成率(%)で省エネ性の高さを判断できます。

これまで各メーカーが目標としていたのは2017年度の基準値ですが、新しい省エネ基準として、2025年度までに達成すべき基準値へと更新されました。カタログに掲載されている年間給湯保温効率・年間給湯効率が、2025年度の目標基準値の100%に達していれば、最新の基準にも対応した高い省エネ性能をもつエコキュートだとわかります。エコキュートの補助金でも、この達成率が条件となっていることがあるので、ぜひチェックしましょう。

3-1. 2025年度の目標基準値

2025年度の目標基準値は、下表のとおりです。エコキュートの仕様ごとにA〜Jの区分があり、それぞれ省エネ基準値が2.7〜3.5の間で定められています。寒冷地では計測基準が異なり、基準値が低めの設定です。

区分名 想定世帯 貯湯缶数 貯湯容量 仕様 省エネ基準値
A 少人数 一般地 3.0
B 寒冷地 2.7
C 標準 一缶 320L未満 一般地 3.1
D 寒冷地 2.7
E 320L以上
550L未満
一般地 3.5
F 寒冷地 2.9
G 550L以上 一般地 3.2
H 寒冷地 2.7
I 多缶 一般地 3.0
J 寒冷地 2.7

区分名 想定世帯 貯湯缶数 貯湯容量 仕様 省エネ基準値
A 少人数 一般地 3.0
B 寒冷地 2.7
C 標準 一缶 320L未満 一般地 3.1
D 寒冷地 2.7
E 320L以上
550L未満
一般地 3.5
F 寒冷地 2.9
G 550L以上 一般地 3.2
H 寒冷地 2.7
I 多缶 一般地 3.0
J 寒冷地 2.7

出典:経済産業省|電気温水機器(家庭用ヒートポンプ給湯器)の新しい省エネ基準を策定しました
・想定世帯:標準が4人世帯、少人数が2人世帯向けのエコキュートを想定しています。
・貯湯缶数:お湯をためておく貯湯タンクの数。「一缶」は貯湯タンクが1つの角形エコキュートで、沸かしたお湯が冷めにくいのが特徴です。「多缶」は小容量の複数のタンクから構成される薄型エコキュートで、省スペースですっきりと設置できます。

3-2. 緑・オレンジのマークで達成率がわかる

カタログに目標基準値の達成率(%)とともについているのが、緑とオレンジのeのマークです。目標達成率100%以上の機種は緑のマーク、100%未満の場合はオレンジのマークがついており、一目で達成率がわかります。

4. ポイント3:インターネットに接続できる

省エネ性の高いエコキュートを購入するなら、インターネットに接続できるかどうかもチェックしたいポイントです。補助金によっては、インターネット接続が条件に含まれている場合もあります。

インターネットを活用した機能は色々とありますが、代表的なのが天気予報とのリンク機能。翌日の天気予報のデータを取得して、より効率的にお湯を沸かせるタイミングを自動で判断する機能です。例えば晴れ予報なら昼間に太陽光発電を使って沸かし、雨で太陽光発電量が少なければ夜間に多めに沸かすなどして、電気を有効活用できます。

5. まとめ

省エネや節約を気にしているなら、年間給湯保温効率・年間給湯効率が高いエコキュートを選ぶのがおすすめです。エコキュートは10年程度使うので、ちょっとした効率の違いでも、毎月の光熱費の差額を積み上げていくと大きな違いになります。
またこれからの時代は、インターネットに接続して、太陽光発電システムや蓄電池などと組み合わせながら電気を効率よく使っていくことも大切です。給湯器の交換を検討しているなら、最新の省エネ事情について詳しい家電量販店やリフォーム会社に相談しましょう。

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