1. エコキュートの配管の種類と特徴
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクで構成されています。これらと浴槽やキッチンなどをそれぞれ配管でつなぐことで、お湯を使用することができます。
エコキュートの配管は大きく分けて4種類。以下でそれぞれの配管について解説します。
1-1. ヒートポンプ配管
ヒートポンプ配管には、ヒートポンプユニットに水を運ぶ配管と、ヒートポンプユニットからタンクへお湯を運ぶ配管があります。ヒートポンプで沸き上げた高温のお湯が流れたり、紫外線・外気にさらされたりすることで劣化しやすいため、定期的な点検をしましょう。
1-2. 給湯配管
貯湯タンクと浴室のシャワーやキッチンなどお湯が出る場所を結ぶ配管です。お湯を各所に供給する役割があります。
1-3. 給水配管
貯湯タンクと浴室のシャワーや水道の蛇口を結ぶ配管です。水を各所に供給する役割があります。
1-4. ふろ配管
貯湯タンクと浴槽の循環口を結ぶ配管です。フルオートタイプのエコキュートでは、保温や追い焚きの際に、浴槽内のお湯を回収して温めたお湯を浴槽に戻す役割があります。皮脂などで配管内が汚れやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
2. エコキュートの配管のメンテナンス方法
皮脂やごみなどの汚れが貯湯タンク内に溜まると、汚れた不衛生なお湯が出たり、配管が詰まったりする可能性があります。また、配管の劣化によりトラブルが生じることも。このような問題を防ぐために実施したい、配管のメンテナンス方法をご紹介します。
2-1. 市販の洗浄剤を使う
浴槽内の汚れが目立つときは、市販の洗浄剤を使ってふろ配管を洗浄しましょう。メーカーごとに推奨している洗浄剤があるため、取扱説明書などでご確認ください。
2-2. 自動洗浄機能を使う
エコキュートの中には、ふろ配管の自動洗浄機能がついたものがあります。貯湯タンクから配管へまとまったお湯を流すことで、配管内に残った汚れたお湯や水を押し流し、自動で掃除ができる機能です。自動洗浄機能を使用しても落ちない汚れもあるため、浴槽内の汚れが目立つときは洗浄剤を使った掃除も行いましょう。
2-3. 業者に依頼する
普段自分でメンテナンスをしていても、3~4年に1度を目安として業者に見てもらうことも必要です。自分では取り除けなかった汚れの洗浄や配管の劣化の確認ができ、配管をより長く使える可能性があります。
3. エコキュートの配管から水漏れがないか定期点検する
配管の劣化に気づかずに使い続けると、水漏れが発生してお湯が出なくなったり、タンクのお湯の減りが早くなって電気代や水道代がかさんでしまったりする可能性も。早めに劣化箇所を見つけて修理できるよう、水漏れがないか定期点検を実施しましょう。
また、井戸水や地下水を使用している場合は配管が腐食する可能性があるので、対応商品を選ぶ必要があります。そのうえで、劣化している部分がないかを定期的に確認しましょう。
4. まとめ
エコキュートの配管は大きく分けて4種類あり、それぞれに重要な役割があります。配管をより長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが大切です。
また、寿命が近づいていて配管の劣化が見られる場合には、交換を考える必要もあります。完全にエコキュートのお湯が出なくなると浴室やキッチンでお湯が使えなくなるため、早めに検討をしましょう。