1. 玄関・外部空間
まずは、玄関・外部空間の専門用語をご紹介します。
玄関ポーチ(げんかんぽーち)
玄関前の庇(ひさし)がかかる空間のことを指します。雨風や日差しを遮るだけでなく、外観の印象を大きく左右する部分であるため、機能性とデザイン性を考えて設計する必要があります。
デッキ
建物内の部屋とほぼ同じ高さで作られる屋外の床スペースのことで、室内の延長のような空間です。主にウッドデッキとタイルデッキの2種類があります。
室内と高さの違うテラスや、屋根付きの柵で囲われているベランダ、2階以上に作られるバルコニーとは異なります。
2. 基礎・土台
次に、基礎・土台の専門用語をご紹介します。
基礎(きそ)
地面と建物の間にある、建物を支える鉄筋コンクリートの部分のことです。従来の一般的な住宅には「布基礎」という種類が主流でしたが、最近ではより強度が高い「ベタ基礎」が使われることが多くなっています。
土台水切り(どだいみずきり)
基礎と外壁の間に設置される金属の部材のことです。雨水が外壁を伝って基礎部分に入り込むのを防ぐ役割があります。
通気口(つうきこう)
基礎部分に設けられた換気口のことで、床下換気口とも呼ばれます。床下に溜まりやすい湿気を排出し、カビの発生やシロアリ被害を防ぐ役割を果たしています。
3. 外壁
次に、外壁の専門用語についてご紹介します。
コーキング
外壁やサッシなどの接合部に充填剤を注入する作業やその充填剤そのものを指します。隙間を埋めて気密性や防水性を高め、雨水や風などの浸入を防ぐ役割があります。
手摺壁(てすりかべ)
ベランダ、バルコニーなどに設置される、手すりの役割を果たす壁のことです。転落を防止し安全性を確保するために設置されるもので、建築基準法にも設置の規定が設けられています。「パラペット」「胸壁」「扶壁(ふへき)」と呼ばれることもあります。
手摺壁笠木(てすりかべかさぎ)
ベランダ、バルコニーの手摺壁などの上部に設置される、仕上げ材のことです。雨水が外壁内部に侵入するのを防ぐ役割と、見た目を良くする装飾的な役割があります。
4. 窓・開口部周り
窓・開口部周りの専門用語もみていきましょう。
シャッターボックス
シャッターの上に設置される、シャッターを巻き取って収納するボックスのことです。
スチール製やアルミ製、ステンレス製などの素材があります。スチール製の場合は、サビを防ぐために定期的な塗装メンテナンスが必要です。
戸袋(とぶくろ)
窓の外に設置される引き戸タイプの雨戸を収納する空間のことです。一般的には箱状に囲われており、雨戸を開けている際に戸を隠して見栄えを良くする役割があります。
庇(ひさし)
玄関や窓の上に設置される小型の屋根のことです。雨や日光が直接室内に入るのを防ぐ役割があります。屋根の延長である軒とは異なり、庇は独立した屋根として設置されます。
5. 屋根
屋根の専門用語は、「屋根の種類の専門用語」と「屋根の部材・部位の専門用語」に分けてご紹介します。
5-1. 代表的な屋根の種類
切妻屋根(きりづまやね)
本を開いて伏せたような三角形の屋根です。最もシンプルで一般的な形状として、広く採用されています。雨水の排水性に優れており、構造的にも安定している特徴があります。
寄棟屋根(よせむねやね)
四方向に屋根面を持つ形状の屋根を指します。風圧を分散しやすい構造が特徴で、台風などの強風に強い屋根です。和風建築においてよく見られる伝統的な屋根形状として親しまれています。
片流れ屋根(かたながれやね)
一方向のみに傾斜した屋根です。モダンな外観を演出することができる屋根で、近年人気が高まっています。また、太陽光パネルの設置に適しているという特徴もあります。
陸屋根(ろくやね、りくやね)
ほとんど勾配が無い屋根、または水平な屋根のことです。屋上スペースを利用することができます。ビルやマンションなどで見られる屋根ですが、最近では一般住宅でも人気が高まっています。
5-2. 屋根の部材・部位
屋根勾配(やねこうばい)
屋根の傾斜の角度のことを指します。一般的に日本の建築物においては、「角度」ではなく「寸勾配」で表されます。
大屋根(おおやね)
建物の中でも特に大きな面積を占める屋根のことです。一般的な住宅では、2階から1階部分にかけてなど、複数階にわたって建物を覆う屋根を指す場合が多くなっています。
下屋(げや)
複数階からなる建物の、最上部より低い箇所に設置される屋根のことです。「差し掛け屋根」とも呼ばれます。雨や日光を防ぐ庇とは異なり、床面積の調整のために設置されることがあります。
隅棟(すみむね)
屋根面と屋根面が山形に接する部分を「棟」と呼びますが、その中でも屋根の角に向かって斜めに伸びている棟を指します。
大棟(おおむね)
屋根面と屋根面が山形に接する部分「棟」の中でも、屋根の頂部にある、最も高い位置の水平な部分の棟を指します。
棟包み(むねづつみ)
屋根面と屋根面が山形に接する部分「棟」を覆っている部材のことです。「棟板金」とも呼ばれます。屋根面同士が接している部分からの雨水の浸入を防ぐ役割を担います。
鼻隠し(はなかくし)
屋根の軒先に取り付けられる横板のことで、垂木の先端部分を隠す役割があります。ほかにも、雨樋を取り付けるための下地材としての機能や、垂木や野地板の腐食防止、耐風性の向上などの役割も果たしています。
谷(たに)
異なる方向を向く屋根面が接する際にできる、V字型のくぼんだ箇所のことです。雨水が流れる場所でもあるため、「谷板金」と呼ばれる部材で覆われています。
妻(つま)
大棟に対して直角に接する側面の壁のことです。「妻側(つまがわ)」や「妻面(つまめん)」とも呼ばれます。
破風(はふ)
屋根の妻側における屋根の端の部分を指します。この箇所に取り付けられる板は「破風板」と呼ばれます。
軒天(のきてん)
建物の外壁よりも外に張り出している部分(軒先)の裏側天井部分のことです。雨風や日差しから外壁を守る役割があります。「軒裏天井」「上げ裏」とも呼ばれます。
6. 雨水処理・防水関連
最後に、雨水処理・防水関連の専門用語についてご紹介します。
雨樋(あまどい)
屋根を伝って流れ落ちる雨水を地上や排水設備に流す部材のことです。外壁や基礎への雨水の浸入を防ぐ重要な役割を担っています。
軒天水切り(のきてんみずきり)
屋根の軒先に設置される金属の部材です。雨水が屋根を伝って軒天や外壁内部に入り込むのを防ぐ役割を果たしています。
7. まとめ
建物の外装には多くの専門用語があります。今回ご紹介した専門用語を正しく理解して、外装リフォームを検討する際にぜひお役立てください。適切な知識を身につけて、より満足のいくリフォームを実現しましょう。