グレーの壁と観葉植物

壁紙の種類を解説!快適な家づくりに役立つ機能性壁紙もご紹介

部屋の中で特に大きな面積を占める壁紙は、住まいの雰囲気を決定づける重要な役割を果たします。また、最近では、インテリアとしての役割だけでなく、防カビ・抗菌機能や傷がつきにくいものなどさまざまな機能を備えたものが登場。壁紙を選ぶ際は、デザインだけでなく、使用する場所の特性やお手入れのしやすさを十分に考慮して選びましょう。

1. 壁紙の素材と特徴

家づくりに主に使われる壁紙は、大きく分けて4種類。それぞれの特徴をご紹介します。

1-1. ビニールクロス

日本の住宅で最もよく採用されているのが、ポリ塩化ビニルでできたビニールクロスです。リーズナブルで汚れや水に強いので、リビングから水まわりまでさまざまな場所で使えます。表面がなめらかなので、日常的な汚れはサッと拭き取ることができ、お手入れが簡単なのも魅力です。通気性はよくないため、湿気が多い場所では結露やカビに注意が必要です。最近は、ビニールクロスに消臭効果や防カビ性能、傷つきにくさなどの機能性を付加した製品もたくさん登場しているので、生活スタイルや用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

1-2. 紙クロス

欧米で定番なのが、パルプでできた紙クロス。他にも和紙や亜麻などを原料にした紙クロスがあります。天然素材でできており、自然な風合いを活かした独特の質感が特徴です。デザイン性の高い輸入壁紙も数多く、和洋さまざまなテイストに仕上げられます。ただし、摩擦や汚れで劣化しやすく、水で濡れるとシミになりやすいため、キッチンなどの水まわりでの使用には適していません。直射日光による色褪せも起こりやすいため、設置場所には注意が必要です。繊維が伸縮するため施工の難易度が高く、ビニールクロスと比べてリフォーム費用が高くなる傾向にあります。

1-3. 布クロス

厚みのある布でできた布クロスは、高級感のある雰囲気が魅力です。木綿や麻などの自然繊維に加え、パルプ、ポリエステル、レーヨンといった化学繊維も使用され、それぞれの素材の特性を活かした製品が作られています。ビニールクロスや紙クロスと比べて破れにくく、
通気性や調湿性に優れていることから、結露やカビ対策としても期待できます。最近は防汚加工・撥水加工が施された布クロスも登場し、お手入れのしやすさも向上しました。こちらも繊維の収縮で施工が難しく、ビニールクロスと比べるとリフォーム費用は高くなります。

1-4. 珪藻土・漆喰クロス

珪藻土・漆喰クロスは、従来の塗り壁工法を手軽に実現できる新しいタイプの壁紙です。珪藻土や漆喰の粉末を接着剤と混ぜ合わせて壁紙に塗布することで、本格的な塗り壁に近い風合いを実現しています。最大の魅力は、比較的リーズナブルな価格で塗り壁風のデザインを取り入れられること。珪藻土や漆喰特有の自然な風合いと味わい深い質感は、和モダンやナチュラルなインテリアと相性抜群です。ただし、調湿・消臭効果は本物の珪藻土や漆喰の塗り壁には及ばないため、本格的な調湿・消臭効果を求める場合は本物の塗り壁を検討しましょう。

2. 機能性壁紙の種類と効果

機能性壁紙とは、ビニールクロスを加工して、消臭・抗菌などさまざまな機能を持たせた壁紙です。お手入れが簡単になったり、部屋を快適にできたりするメリットがあります。部屋の用途や、目指したい住環境に合わせて、適切な機能を選びましょう。

2-1. 傷や汚れに強い壁紙

表面に特殊な加工を施すことで、強度を高めたり汚れを付きにくくした壁紙です。ひっかき傷に強く、日常的な汚れも簡単に落とすことができます。特に子供部屋やペットのいる部屋など、壁に傷や汚れがつきやすい場所におすすめです。

2-2. 消臭効果のある壁紙

ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、アンモニアなど、さまざまな生活臭に対応する機能を持った壁紙です。洗面所やトイレなどの水まわりはもちろん、ペットのいる家庭でも重宝します。

2-3. 抗菌効果のある壁紙

壁面に付着した細菌の増殖を抑制する効果がある壁紙です。病院や福祉施設など、特に衛生管理が重要な場所で使用されています。一般家庭でも、特に清潔に保ちたいキッチンやトイレなどに適しています。

2-4. 調湿性のある壁紙

吸水性ポリマーを使用することで、湿気を吸収し結露やカビの発生を防ぐ壁紙です。部屋が乾燥している時には水分を放出して、適度な湿度を保ちます。通気性の悪い部屋やクローゼット、湿度の高い洗面所などでの使用がおすすめです。

2-5. 抗アレルゲン効果のある壁紙

表面に特殊な薬剤を塗布することで、花粉やダニの死骸などのアレルゲンの働きを抑制する壁紙です。アレルギー対策が必要な寝室や子供部屋、リビングなどに適しています。

2-6. 抗ウイルス効果のある壁紙

表面コート層に抗ウイルス成分を配合し、接触したウイルスを不活化させる効果がある壁紙です。病院や福祉施設、飲食店など、衛生管理が重要な場所でよく使われています。一般家庭では、特にウイルスが付着しやすい玄関周りでの使用がおすすめです。

2-7. 省エネ効果のある壁紙

光の反射率を高める工夫を施した壁紙です。室内を明るく見せる効果があり、日中の照明使用を抑えることで省エネにつながります。特に、長時間照明を使用するリビングなどに適しています。

まとめ

壁紙を選ぶ際は、それぞれの特徴をよく理解し、部屋の用途や目的に合った製品を選択することが大切です。フローリングの張り替えやトイレの交換など他のリフォームも検討している場合、壁紙の張り替えも同じタイミングで行うことでトータルコストを抑えられる場合があります。まずは近くのリフォーム会社に相談して、最適なプランを検討しましょう。

お問い合わせはこちら

10:00-19:00 | 土日祝OK
10:00-19:00 | 土日祝OK WEBでお問い合わせ
とじる
お問い合わせ・店舗検索
お問い合わせはこちら
ご相談・見積・無料
10:00-19:00 | 土日祝OK
×
×