リフォームした窓

内窓リフォームの効果は?後悔しないための注意点や費用相場も解説

寒さや暑さ対策として、とても重要な要素の一つが窓です。冬に窓の近くが寒かったり、エアコンの効きが悪くて「もう少し電気代が安くならないかな」と悩んでいたりする方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、今ある窓の室内側に「内窓」を設置するリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。今回は内窓リフォームの効果や注意点、費用などについて詳しく解説します。

1. 内窓リフォームの効果は?

内窓とは、今ある窓の室内側にもう一つ設置する窓のことです。リフォームで内窓を設置すると窓が二重になり、断熱性や防音性がぐんと高まります。

1-1. 寒さや暑さが和らぐ

既存の窓と内窓との間に空気の層ができるため、外気温の影響を受けにくく、室内の温度を保つことができます。新しいサッシは気密性が高いので、隙間風も入ってきにくくなるでしょう。また窓ガラスの外側と内側の温度差が少なくなることで、結露が発生しにくくなるのもメリットです。毎朝結露を拭く手間が省け、結露による天井や壁紙、床などの建材のカビや腐食、サビなどを防ぐことにつながります。

参考/https://x.gd/etfLx

1-2. 光熱費が節約できる

内窓リフォームは快適に過ごせるだけでなく、光熱費の節約にも役立ちます。窓の断熱性が上がると冷暖房が効きやすくなり、電気代が節約できるからです。LIXILのシミュレーションによると、内窓リフォームによって毎月の冷暖房費が約1,670円、10年間で約20万円節約できたという結果もあります。(※)どのくらいの光熱費が節約できるかは、住まいの大きさや生活スタイルなどによっても変わります。

参考/https://www.lixil.co.jp/lineup/window/inplus/merit/#anchor06
※算出条件
●シミュレーション地区:東京 ●AE-Sim/Heatにより算出 ●2階建て/延べ床面積:120.08㎡、開口部面積:32.2㎡●4人家族 ●エアコン 暖房:20℃、冷房:27℃・60% ●暖冷房運転:間歇運転 ●拡張アメダス気象データ2000年版を使用 ●住宅断熱仕様:昭和55年省エネルギー基準適合レベル ●居室の9窓にインプラスを設置 ●居室の8窓にレースカーテン、和室にインプラスを併用 ●電気料金:27円/kWh ●1年間のシミュレーションを12カ月で割った平均値

1-3. 防音効果が高まる

熱と同じように、音も窓から多く出入りしています。内窓を設置すると外からの騒音も聞こえにくくなるため、幹線道路沿いや線路沿いなど音に悩まされている方にもおすすめのリフォームです。静かな環境でぐっすりと眠れたり、在宅ワークが捗ったりと、多くのメリットを感じられるでしょう。また、家の中の音も外へ漏れにくくなるため、テレビの音やペットの鳴き声、お子様の声が近隣に響くのが気になる方も検討されてはいかがでしょうか。

1-4. マンションでも実施しやすい

マンションで実施しやすいのも、内窓リフォームの魅力です。マンションの窓は共用部分のため、基本的にはリフォームが難しいのですが、内窓なら室内側の工事として許可が得やすくなります。ただしマンションによって管理規約は異なるため、よく確認して必ず管理組合などにリフォームの許可を得ることが重要です。

2. 内窓リフォームで後悔しないための注意点

2-1. 窓が二重になり開閉の手間が増える

内窓を取り付けると、換気や出入りをするときに、開閉の手間が二倍になります。ほとんど開けることがない窓ならあまり気になりませんが、洗濯物を干すために出入りする掃き出し窓や、換気のためにこまめに開ける窓など、開閉頻度の高い窓へ設置する場合は注意が必要です。

サッと開閉したいなら、丸ごと断熱性の高い窓に交換するカバー工法など、他のリフォーム方法も検討するとよいでしょう。内窓だと窓のサッシやレールなど掃除する箇所も増えますが、カバー工法やガラス交換であれば掃除箇所も今までと変わりません。

2-2. 内窓が設置できない場合もある

内窓はどんなところにも設置できるわけではありません。例えば今ある窓が「内倒し窓」「内開き窓」など、開閉方法が内窓にあたってしまうために内窓を設置できないケースがあります。

また内窓を設置するには、室内側の窓枠に7cm程度の奥行きが必要です。奥行きが足りない場合は「ふかし枠」を取り付けて奥行きを増やしますが、室内側に出っ張るように取り付けるために少し圧迫感が気になるという方もいらっしゃるかもしれません。また正面にカーテンレールボックスやブラインドがある場合、撤去しなければふかし枠を取り付けられないこともあります。

内窓が設置できるかどうかは、リフォーム会社に判断してもらいましょう。現地調査で実際の窓を見てもらったうえで、内窓を付けるとどのような仕上がりになるか、他に断熱性や防音性を上げる方法はあるかなど相談できます。

3. 内窓リフォームの費用相場(窓の大きさ・ガラスの種類別)

内窓リフォームの費用は、使用する窓ガラスの断熱性能によって変わります。主な窓ガラスは断熱性の高い順から「Low-E複層ガラス・一般複層ガラス・単板ガラス」の3種類です。



ガラスの種類 窓の大きさ
掃き出し窓
幅170cm×高190cm
腰窓
幅170cm×高120cm
小窓
幅90cm×高60cm

↕︎
Low-E複層ガラス 約13.8〜15.6万円 約8.0〜13.0万円 約5.2〜10.5万円
一般複層ガラス 約11.5〜13.5万円 約7.0〜9.6万円 約5.1〜7.8万円
単板ガラス 約8.6〜10.5万円 約5.6〜7.8万円 約4.2〜6.6万円



ガラスの種類 窓の大きさ
掃き出し窓
幅170cm×高190cm
腰窓
幅170cm×高120cm
小窓
幅90cm×高60cm

↕︎
Low-E複層ガラス 約13.8〜15.6万円 約8.0〜13.0万円 約5.2〜10.5万円
一般複層ガラス 約11.5〜13.5万円 約7.0〜9.6万円 約5.1〜7.8万円
単板ガラス 約8.6〜10.5万円 約5.6〜7.8万円 約4.2〜6.6万円

※税込価格、設置工事費込み、引き違い窓の場合の一例。

3-1. Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラスとは、2枚のガラスの間に「Low-E膜」という特殊金属膜を設けた窓ガラスです。Low-E膜には熱を吸収・反射する特性があり、一般複層ガラスより断熱性が高くなります。冬場の断熱性を重視した「断熱タイプ(日射取得型)」と、夏場の遮熱性を重視した「遮熱タイプ(日射遮蔽型)」があるので、お部屋ごとのお悩みに合わせて選びましょう。

また通常のLow-E複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気が入っていますが、ここに「アルゴンガス」を封入することで断熱性をさらに高めたものもあります。寒さや暑さをしっかり改善したい方、寒い地域にお住まいの方などにおすすめです。

3-2. 一般複層ガラス

一般複層ガラスとは、2枚のガラスを重ねて、その間に空気層を設けたガラスです。1枚のガラスからなる単板ガラスと比べて断熱性が高く、ガラスの冷えや結露を防ぐことができます。

3-3. 単板ガラス

単板ガラスとは、昔からよく使われている1枚ガラスのことです。低コストなのがメリットですが、断熱性能が十分にあるとはいえません。暑さや寒さ対策をしたいなら、Low-E複層ガラスや一般複層ガラスを選ぶのがおすすめです。

4. まとめ

内窓リフォームは、1窓あたり約1時間と比較的短時間で終わるのも大きな魅力です。今ある窓を撤去しないため、外壁や柱に手を加えるような大掛かりな工事も必要ありません。
そして内窓設置は省エネにつながるため、国や自治体の補助金が使える場合もあります。気になる場合は、リフォーム会社の現地調査で見積りをとってみましょう。

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