戸建住宅と太陽光発電システム

太陽光発電システムは本当におトク?メリット・デメリットを解説

エコでクリーンなエネルギーとして知られている太陽光発電システム。地球温暖化対策の一助になるだけでなく、家計の助けにもなってくれるものです。ただし太陽光発電システムを効率よく利用するためには、太陽光発電システムの特徴を知っておかなければなりません。そこで今回は太陽光発電システムのメリットやデメリットについて解説します。

1.「太陽光発電システム」ってどんなもの?

世界で初めて太陽光発電システムが実用化されたのは、1958年のこと。意外に思われるかもしれませんが、50年以上の歴史を持っています。最近では再生可能エネルギーの代表的な存在としてすっかりおなじみに。研究開発により、技術力もどんどん向上しています。
太陽光発電システムとは、自然の力を使って電気に変換できる装置のことで、屋根の上などに載せたソーラーパネルに太陽光があたると、光エネルギーが電気エネルギーに変換されます。直流電力のままでは使えないため、家庭でも使える交流電力に変換する「パワーコンディショナ」という機械も必要です。

2.太陽光発電システムのメリット

メリット1:電気代の負担を浮かせられる

住宅で太陽光発電システムを使って生み出した電気は、0円で使うことができます。そのぶん電力会社から購入する電力量が減らせるため、電気代の節約につながります。また電力会社の料金プランによっては、通常の電気料金と比べて夜間の料金が安く設定されています。太陽光発電では電気料金の高い昼間に自家消費できるため、非常におトクです。
自宅で消費しきれなかった電力は、電力会社に売ることもできます。FIT(固定価格買取制度)によって売電価格が10年間は保証されているのも大きなメリット。もちろん天候によって発電量は変動しますが、ある程度安定的な収入が見込めます。

メリット2:クリーンなエネルギーで地球に優しい

日本で盛んに行われている火力発電は、化石燃料を燃やして大量の二酸化炭素を排出しています。二酸化炭素は地球温暖化を加速させ、海面上昇や異常気象を引き起こす原因になるといわれています。
一方、太陽光発電は地球を汚さないクリーンなエネルギーのため、地球環境を守るための取り組みとしてもおすすめ。電気の使用を減らすことなく、CO₂の削減に貢献できます。

メリット3:災害時にも電気が使える

太陽光発電システムがあれば、災害等で停電しても昼間の電力が確保でき、また太陽光発電と蓄電池をセットで導入すれば、夜間に使う電気も蓄えておけます。
日本は災害の多い国。毎年のように日本各地で地震や台風による停電が起きています。太陽光発電システムがあれば、非常時にも冷蔵庫を使えたり、スマホの充電ができたりするメリットがあります。

メリット4:断熱効果も見込める

あまり知られていませんが、屋根をソーラーパネルに載せることで断熱効果がアップするというメリットもあります。夏は屋根への日差しを遮って涼しく、冬は暖気を外へ逃がさず
暖かく過ごせるのです。エアコンやストーブ等の使用量が下がり、さらに光熱費の削減につながるでしょう。

3.太陽光発電システムのデメリット

デメリット1:初期導入費用がかかる

太陽光発電システムの最大のデメリットが設置するときにかかる費用です。2020年に新築で設置された住宅用太陽光発電の初期費用は1kWあたり平均28.6万円。たとえば4kWのパネルを導入するなら、約114万円の費用がかかる計算になります。
ただし太陽光発電は使っていくうちに、電気代削減+売電によって導入コストが回収できるシステムです。また技術の進歩によって、昔に比べると格段に導入コストは下がっています。

デメリット2:現在は売電価格が低下している

売電価格が年々値下がりしているというデメリットも。FIT制度がスタートした2012年度の価格は1kWhあたり42円でしたが、2021年度は19円、2022年度は17円です。(10kW未満の住宅用太陽光)
ただしFITによる売電価格は、初期費用がきちんと回収できるように逆算されています。つまり技術の進歩で初期費用が下がったぶん、売電価格も下がっているということです。売電価格が安いから損というよりは、初期費用が昔に比べて格段に安くなったことを喜ぶべきともいえるでしょう。

デメリット3:メンテナンスが必要

太陽光発電システムを設置すると、定期点検や設備交換も必要になります。雨風等でパネルが汚れると発電効率も落ちるので、定期的にメンテナンスしましょう。

運転維持費は5kWの設備を想定すると、次のような価格が相場です。
・定期点検:3~4年ごとに約2.8万円
・パワーコンディショナの交換:20年ごとに約20.9万円

年間で1kWあたり3,490円程度の維持費を見込んでおくとよいといわれています。
場合によっては、無料点検や機器の保証などのサポートが受けられることもあるので、業者選びの際には、アフターフォローの充実度もチェックしましょう。

4.太陽光発電システムを導入するときに、押さえておきたいポイント

太陽光発電で効率よく発電するには、日照量が必要ですが日射量が少ない地域であっても、設置場所や方角をよく考えて設置すれば安定した発電ができます。
発電量を正しく予測するには、日射量や時間、そのエリアの気候、周辺の環境などをしっかりと見極めなければなりません。正確にシミュレーションできなければ、思ったような運用ができない恐れもあります。自宅に太陽光発電を導入するときには、信頼のおける業者に依頼することが大切です。
予測電力量だけでなく、「その家庭ではどんな時間にどのくらいの電力を使うのか?」までシミュレーションしてくれる業者なら、さらに安心です。消費傾向をもとに、電気代を最大限抑えられるようなシステムの導入が可能です。

5.まとめ

太陽光発電を設置するには初期費用がかかり、その後も定期的なメンテナンスが必要です。しかし自家消費や売電で初期費用を回収でき、停電時の非常用電源として使えるという大きなメリットがあります。
太陽光発電は最大限にパフォーマンスを出せるよう、周辺環境や方角などを考慮して設置しなければなりません。シミュレーションが甘いと、思ったような発電量が確保できなくなるので、設置する際には、専門知識を持ちアフターフォローが充実しているなど、信頼できる業者にお願いしましょう。

 

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