1. 窓や玄関ドアの断熱性能を高めるリフォーム
家の中で最も熱の出入りが大きいのが、窓や玄関ドアなどの開口部です。これらの断熱性を高めることで、効率よく室内の温度を保つことができます。冷暖房の効きも良くなり、光熱費の削減も可能です。
窓のリフォームでは、高断熱のサッシや複層ガラスへの交換、既存の窓の内側にもう一枚内窓(二重窓)を設置する方法が効果的です。玄関ドアについても、高断熱タイプの玄関ドアへ交換することで、冷気や熱気の侵入を防ぎ、室内の温度を快適に保つことができます。
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2. 壁や天井に断熱材を入れるリフォーム
壁や天井の断熱を高めるリフォームも、冷暖房の効きが良くなり光熱費の削減につながります。壁のリフォームでは、壁の内側や骨組みの間に断熱材を充填する方法や、外壁に断熱塗料を塗る方法があります。天井についても、断熱材を充填することで、夏は暑さを防ぎ、冬は暖かさを逃がしにくくなります。
3. 高断熱浴槽への交換リフォーム
お風呂は家庭内で多くのエネルギーを消費する場所のひとつです。高断熱浴槽にリフォームすることで、ためたお湯の温度が下がりにくくなり、追い焚きや足し湯の回数が減ります。その結果、ガスや電気の消費を削減することが可能です。
最新のお風呂では、浴室を丸ごと保温する機能を備えたものもあり、より快適で省エネな入浴環境を実現できます。冬場の光熱費削減に特に効果的なリフォームといえるでしょう。
4. 高効率給湯器への交換リフォーム
給湯器は毎日使用する設備であり、光熱費に大きく影響します。高効率給湯器に交換すると、少ないエネルギーで効率的にお湯をつくれるため、光熱費削減が可能です。
従来の給湯器をエコジョーズやエコキュートに変えることで、大幅な省エネを実現できます。特にエコキュートは夜間の割安な電力でお湯を沸かすため、より電気代を抑えられるメリットがあります。
5. 節水型トイレや節水・節湯水栓への交換リフォーム
水まわりの設備を省エネタイプに変更することも、水道光熱費削減に効果的です。
節水型トイレは、少ない水で流せるため水道代を削減できます。最新の節水型トイレには節電機能が備わっているものも多く、電気代を抑えられるメリットもあります。
また、キッチンやお風呂の水栓を節湯水栓に変えることで、温水をつくるためのガスや電気の無駄を軽減することも可能です。
6. LED照明への交換リフォーム
省エネリフォームの中でも手軽にできるのが、消費電力の少ないLED照明に交換すること。また、LED照明は寿命も長いため、メンテナンスコストも削減できます。
ただし、既存の蛍光灯器具の種類によっては、配線工事が必要となります。この場合は専門業者に依頼する必要があるため、注意が必要です。
また、2027年末までに蛍光灯の製造・輸出入が廃止されることが決まっているため、LED照明への計画的な更新をおすすめします。
7. 太陽光発電システムや蓄電池の導入リフォーム
より積極的な省エネを目指すなら、太陽光発電システムや蓄電池の導入も検討してみましょう。
太陽光発電システムは、太陽光を利用して自家発電できるため電気代を削減できます。さらに、蓄電池をセットで導入すれば、昼間余った電気を蓄えて夜に利用できるほか、災害時にも電気を使えるメリットがあります。
初期投資は必要ですが、長期的な視点で見れば、大幅な光熱費削減が期待できます。
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8. まとめ
水道光熱費を抑えるためには、省エネリフォームが効果的です。窓や壁の断熱性能を高めることから、高効率な設備への交換、さらには太陽光発電システムの導入まで、さまざまな選択肢があります。
また、条件によっては補助金を活用できる場合もあります。ただし、補助金は上限に達すると終了するため、早めにお近くのリフォーム会社に相談することがおすすめです。省エネリフォームで、家計にも環境にも優しい快適な住まいを実現しましょう。